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「超・ホテル」

昨年神戸市から30年の定期借地契約が更新されたことで長期的ビジョンを持ってセトレ舞子を継続することが叶いました、そして今年の年初から現在、目下大規模リニューアル工事中です

「KOBE WEST PARK」と銘打って舞子公園とアジュール舞子、そして明石海峡大橋といういわゆる「園」に囲まれた絶景のホテル「セトレ」

それまでホテル事業者として、セトレというホテルそのものの経営、運営を主語にして施設を捉えていましたが、公園を軸にホテルを見ることで「泊まれる公園」という視点が私の中で育まれました

公園の中のホテル・・・つまり主体を公園として視る視点です

勿論、私達は公園運営などをやったこともなければ、その意義性を充分に知ったプロではありません

「公園みたいなもの≒PARKnize(パークナイズ)」という言葉をある著書から知って、新たな解釈が私の中で生まれました

そして今年、名古屋でもセトレを開業しますが、その当該地は中川運河を目の前にした再開発エリアです

名古屋市有の土地にJR東海グループが開発主体になって進められているプロジェクトの目玉としてホテル、それがセトレとなるわけです

この地域は名古屋駅から程近い場所に位置し10年ほど前から開発が進み、オフィスビル、地元テレビ局の本社ビル、大学キャンパス、劇場、そしてホテル、結婚式場などが出来てきていました

それでもまだ目的地としてコンフォータブル(快適な)エリアになっていない・・・

つまり、働きに来る場所、学びに来る場所、ライブが開催される場所・・・そんな場所に行って用途を満たしたら帰る・・・

そんな場所に留まっています

用事のない人がふらっと足を運ぶような場所になっていません

すなわち「公園みたいなもの」がないのです

(ちなみに舞子では釣りをする人、ジョギングをする人、将棋を指す人・・・などが溢れているのでまさに公園ですが、舞子の場合その先に来るブランディングが確立されていないという課題を感じていました、一方、名古屋はその気配すら今のところない)

今回のプロジェクトでは私達はセトレをつくるだけでなく「公園みたいなもの」をつくることを目指していきたいと思っているわけです

ホテル周辺の環境を心地よい空間にするにはどうしたらよいのか・・・

人が集まってくる・・・誘引、吸引されていく街の空気ってどんなんだろう?

とか、自然と足が向いてくる「居場所」にしていくにはどうしたらよいのか?

その周辺に住む人や来街者の人にとって魅力的な居場所とは何か?

それは決してホテル単体だけでは解消されないのではないか?

もっと点から線、線から面へ、面から点(ホテル)を視る・・・そんな課題感を持って取り組んでいます

ホテル業のホロ社が、「脱ホテル」していくわけですが、私が提唱したいのは「超・ホテル」

「脱」であるとそれは、まだホテルを主体(点の延長)にした目線に感じる言葉(文字?)です

しかし「超」となると超えていく・・・次元が変わっていく、視座が上がるというか、俯瞰してホテルを見るスタンスになるのではないかと思っています

昨年スタートした「学童ホテル」

まだまだ初動ですが色々な方面でたくさんの評価をいただき手応えを実感しております

私たちは、教育機関ではないですし、養育のプロでもありません

そういった意味で学童というありかた論(概念)を主語にしたら邪道かもしれません

これも「公園みたいなもの」と同様に「学童みたいなこと」でよいと思っています

考えてみると子供を持つ親御さんは、私たちが提唱する「地域資源を企画編集する」でいう「地域資源な人」そのものなのです、勿論子供もですが・・・

そしてホロ社はホテルという空間を有している・・・そこには一定の遊休になる時間と空間が生じる・・・

その「遊休」を活用することでこの「学童×ホテル=学童ホテル」として事業価値を高められていけると思っています

一部ホテル業に携わる方々からはこの取り組みについて驚きの声を持って眺めてくれている関係者もいます

ホテルマンないしはホテル事業者という立場からすると理解を超えているかもしれません

まさに「超ホテル」という視座であるからこそ、この取り組みが出来ているわけです

ホテル業という常識・・・それに囚われると、売上、稼働、稼働率、回転率に頭が巡ります、

価値の指標が立地、スペック、ないしはコンテンツに縛られます

すると、自ずと戦略が限られ、競合先との戦いが立地条件、ハード(建物)、ソフト(サービス)、ヒューマニティの品質からの価格優位性に偏ってくるわけです

当然OTAのような集客インフラになるべく専門事業者に集客依存することになります、値付けにしてもしかり・・・

私達のお客様はホテルの利用者であるはずなのに、その利用者を送り込んでくる代理店(インフラシステムやメディア)がお客様化し、知らずうちに?その対策を打つことが事業戦略と定義されてしまう現象が起きる

「学童ホテルってどんなホテルなんでしょうか?」と聞かれる時があります・・・

この質問はホテル事業者に多いです、

「学童ホテルは、ホテル(という物体)でなく、活動です」とお答えするようにしています

すると目を丸くする人もいます・・・

いかに常識に囚われているか・・・ということです

学童ホテルという活動は非営利活動として行っています、

利用者(お子さんは勿論その保護者)から料金はいただいていません

ホテル事業者のセトレ、ないしはその利用者のお客様の寄付(未来税)、ないしはこの活動に賛同くださる個人・法人の方々からの協賛金によって成り立っています

しかし、この活動そのものが、ホテルの集客メディアになっていっているのではないかと感じています

PARKnizeもその一環です!

用のないひとがふらっと足を運ぶ、心地よい空気のある場所に足が向く・・・そこに滞留、滞在できる宿(ホテル)がある・・・ホテルの役割はそんなものでいいのではないか・・・と思うわけです

目的と手段の目線を切り替える・・・リフレーミング(Re・FRAMING)、それは文字通り・・・

物事の「枠組み(フレーム)」を変えることで、別の視点から捉え直し、意味や解釈を前向きに変える

時間と空気をプロデュースしていく発想こそが「超・ホテル」的発想の源なのだと考えています