Company企業情報

Monthly reportマンスリーレポート

「入社式&就任式」

25期目のホロニックがスタートしました。

4月1日は恒例の入社式、加えて新しく新設したCFO(最高未来創造責任者)就任式を同時に行いました。

組織図的には、通常新入社員は一番下に名前が入るわけですが、CFOは一番上にきます。

そして年齢的にはCFOは一番下(20歳以下)なわけです。

それだけ思うと自分で決めた組織のことですが、不思議な感覚があります、が、しかし、もはや、上とか下とかというヒエラルキーなどが組織運営をしていく上では、意味がなくなっていくのだと感じています。

さて、その入社・就任式で6名のメンバーにお伝えしたことを書き記します。

コロナ発症が中国・武漢から始まって世界へまん延しはじめてから2年、ほぼ大学生(だった)皆さんは、私が経験したような楽しいキャンパスライフをおくれることが叶っていないことはいささか可哀そうだなあと思っています。

この誰もが望まぬ環境を過ごす中で行動が制限されるなど、大きく生活環境が変わり、学生だからこそ謳歌出来ることを抑制されるのは厳しいなあ~と

一方、生活習慣に及ぼすこれからの未来や環境問題(気候変動、脱炭素、生態系、、など)に対する意識は、がらっと変わってきたのではないでしょうか

コロナ前からSDGs、ESGという概念は広がってきてはいましたが、コロナをきっかけに加速化され、もはや、それは「興味・関心」ないしは「社会的要請」という次元でなく、皆さんにとっては「普通」のこととして捉えているのでないかと感じています。

皆さんがこの世に生誕して20年程ですが、「9.11NYテロ」が2001年、それから「リーマンショック」「東日本大震災」そして「コロナ」「ウクライナ侵攻」と、この20年で100年に一度のような有事なことが頻繁に世界で起こっていますが、これって、根源的なところに経済格差、人種格差といった、格差問題に紐づいているから起こっていることが共通項だと気付きます。

コロナのような自然災害も、元を糾せば、そもそも普通ではない現象、つまり、生物(コウモリ)と人の接触から発症したといわれています。

日常あり得ないような接触が増えてきている、人間が自然を浸蝕する、だから生動物が人間界に降りてこなくてはいけなくなる(まるで20余年前に放映されたジブリ映画・もののけ姫の物語と一緒です)

それも根源的に生活環境格差、ないしは、人の欲望が生動物との住処の棲み分けを侵していることが原因のひとつであることは自明なわけです。そういった意味で、イデオロギー(思想)の違いや価値観の多様化が地球レベルで表面化しています。

その現象が、コロナがトリガー(引き金)になったこともあるでしょうけど、ネット社会が常態化し、情報に対する垣根や壁もなくなり、今後益々「多様性」の概念は広がっていくのだと思います。

さて、そんな背景の中、この「思想の違い」や「価値観の多様化」によって明らかになるのは、まさに「正解がない」・・・というか「正解がわからない」時代になっていくということです。

その現象から「VUCAの時代」(変動制・不確実性・複雑性・曖昧性)という言葉が代名詞になっています。

そんな中で、皆さんはホロニックという会社を選択したわけです。

その選択は果たして正解(だった)なのかどうか?・・・

私思うに、これは正解のある試験問題ではありませんので、何が正しいのか探す、見つけることにあまり意味はないと思っています。

探求や探索することは大事なことだと思いますが、それよりも大事なことは

「自分が選択した道を正解にすること」なのだと思います・・・そしてそれは「意志」です

この意志を持つことが大事だということを心に刻んで欲しいと思います。

「初心忘るべからず」という言葉があります。

今回のように新たなステージに立つときに、はなむけの言葉として贈られることが多いのでその意味は知るところだと思います。

これは室町時代の能楽など芸能を確立した歴史の教科書でも学ぶ「世阿弥」の言葉です。

この言葉、実は「初心を守る」ことが大事だということでなく「初心を活かす」つまり「命を使う」を決した想いだということなのだそうです。

初心(命)を活かす(使う)ことで生命力が磨かれる、というわけです。

そのようなことから私が皆さんに対して、これから社会に関わり、会社という組織で活躍していく上でお伝えしたい要諦がここにあります

「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、これから、チャレンジする機会を増やせば、つまり、自己実現をしていく意欲を高めていけばいくだけ色々なことに直面していきます。

「心が折れる」ことなども嫌というほどあるでしょう

そのたび「出る杭」が打たれるわけです。

では、それが嫌だ、怖い、だから「出るのをやめる、抑える」行為、行動、思考になるかもしれません。

そうするとどうなるか・・・「出ない杭は打たれない」わけですが、それだけではありません。

「出ない杭は腐る」のです

だから、是非皆さんは、(野球でいえば)「打席に立つこと、立ち続けること、そしてバットを振ること、振り続けること」

これが大事です

そして正解は探すものでなく、つくるものです。

だから、「選択したことを正解にする」という意志を持って社会に入ってきて欲しいと思います。

最後に「GIFT」という言葉の意味の話をしたいと思います。

これは「贈り物」と訳されているのは誰もが知るところだと思いますが、もうひとつ大きな意味があるのをご存じでしょうか?

それは・・・「才能」です。

皆さんは両親から贈られた「生命」・・・これすなわち「才能」です

この才能を未来の自分に贈って欲しいと思います。

そして、皆さんはその贈られた才能を社会や未来に対して活かす責任があると思います。

是非、縁あって入社するホロニックで、未来の自分自身を創造していく、

自分自身の選択を正解にしていく行動、思考で突き進んで欲しいと思います。