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「つながりつなぐ事業展開」

ホロ社は数年前から、本業でもある「ホテル運営事業」(セトレ事業を主体にした施設運営 B TO C))から派生して、「コンサルティング・受託事業」(B TO B)にも着手し、またコロナ禍からは、地域資源を企画するというコンセプトに沿った「製造物販事業」を手掛けるに至っております

ホロ社の本業で日々皆さんが奮闘し活動しているそのものがノウハウになり、それが同業他社への支援に活かされることに気付き「コンサルティング」を始め、それが今やひとつの事業部門として育ちつつあります

「物販」については「地域資源を企画編集する」という軸において「ホテル」と密接に関わっていると考えています!

コロナ禍に「おうちでセトレ」といった企画を打ち出しましたが、その時の苦し紛れ?な着想から始まっています

ホテルは、そこにお客さんがその場所に来てくれなければ売上が立ちませんが、物販は場所を選ばず販路が広げることが出来ますのでそれを単体事業として立ち上げる試みをしています

元々、ホテルからスタートしていますので我々の頭には、あくまでも「ホテルメイドのショップがある」に過ぎずそれだと付帯商品扱いになるので事業として本腰が入りません!

また、自社製造していなければ価格競争力などの面で優位性を保つことが出来ないことから、試行錯誤の末、自社工場にこだわりを持って進めてきました

物販業としてのセトレとなると裾野が広く、幅広いお客様層に認知させていくことが出来ます

例えばカヌレ専門店と間違えて「セトレってホテルだったの?」となるお客様が増えていくことになれば第一ステージクリアです・・・が、今はそうなるまでの絶賛暗中模索中です!

久世福商店https://www.kuzefuku.jp/ やフォション https://fauchon.jp/ のような食品の企画製造加工小売販売事業になっていくことがひとつの理想形です

(久世福は元々オーナーご夫婦がペンション経営から端を発していますし、フォションは食品ブランドが生業で、今では本場パリと京都でラグジュアリーホテルを経営しています)

まさにこれから、「磨く」そして「(事業として)築く」フェーズになっていきます

「コンサルティング・受託事業」は景気が厳しい時には、建て直しなどのニーズが同業事業者やその利害関係者である金融機関などから依頼があり、昨今のように景気が上向きホテル開発のニーズが高まれば、異業種からのホテル事業参入などで、その開発、開業、運営支援などの依頼が増えてくる、いわば好不況の両局面でもニーズをキャッチアップできる事業です
(コロナ禍の運営現場が混迷に窮していた時でも伸びてきた部門です)

ホロ社の本業はホテルが生業であり、いわゆる「コンサルティング会社」でないところが逆に信ぴょう性があると思われるところもあるようで、日々現場で培われていくノウハウ、リソースを活かして支援事業を推進している、それが「コンサルティング・受託事業」です

そして、これからがまさに「稼ぐ・伸ばす」フェーズです

「ホテル運営事業」「コンサル・受託支援事業」「製造物販事業」がそれなりに3本の柱として揃ってくるとホロ社も盤石な体制に育っていくと思っています!

この形を30期を迎える3年後までに確立したいと考えています!

一見、異業種ともいえるこの3つの事業ですが、決して飛び石をしているわけではないのは上記の説明でお分かりになると思います!

四半世紀に渡って私たちが試行錯誤し築いてきた、ホテルの運営事業(宿泊、レストラン、ブライダル、宴集会)のひとつひとつが、一見異業種に見える事業につながっていっています

今春、立ち上げる予定の一般社団法人ホロニックでは、「学童ホテル」と称して休館日の火曜日を地域に開放します

セトレのある地域の子供を持つ親世代のライフスタイルを充実することの一助になるような活動を行っていきます

非日常性のあるホテルという空間で学童が行われること、そしてセトレというブランドイメージが一定地域に浸透していること、、、などが魅力を高める

これも、ホテルというハコを運営しているからこそ活かせる事業でもあります

そしてホロ社のコンセプトでもある「地域資源を企画する」・・・まさに地域に住む人こそ「地域資源な人」なわけですからその文脈に添っているわけです

そういった意味で、生業に端を発しながら異業種展開をしていく

一言でいえば「多角化」です

古今東西「多角化」で失敗する企業が多いと言われています

それは会社資源(リソース)が分散するから・・・と言われますが、ホロ社は、その資源(リソース)をつなげています!飛び石はしていない・・・ここが肝だと思っています

他業社事例の話になりますが、衣料セレクトショップの「BEAMS」

多くの人が知っている(特に昭和から平成にかけて隆盛した)アパレルブランドです

アパレル業は今では斜陽産業で大概業績が厳しいと言われています

(唯一絶好調なのがユニクロとされています)

その生業が決して潤っているわけでないだろうBEAMS社も今ではほぼ自社出店などせず多角化に走っています

それまで培ってきた商品開発力や目利き力、そしてブランドイメージを活かし、地方の地場産業の活性化の支援を自治体と包括提携などしながら取り組んでいます

商品開発や監修といった、いうなれば「コンサル」です

地方の課題は、高齢化や若年層の人口流出などによる人口減少、その根源が地場産業の縮小、産業が衰退する、益々人材も流出するという悪循環にあります

持前のセレクト力を発揮した商品開発や監修を施し、いわば「地域にセンスを一振り!」することでそれが起爆剤になって、町全体が少しずつ潤ってきて魅力高まる街になっていく

まさに「街づくり」のビジネスを官民協働で行っているスキームです

衣料という本業では斜陽でも、それまで培ってきたイメージを活かして伝統工芸、地場産業など、「いい技術なのだけど売り方、魅せ方に難があった」領域にビジネスチャンスを見つけていくことが出来ます

地域再生や創生を課題にする地方にとってはまさに「地域資源を企画編集する」ことを委託し地域活性化を目指していく・・・そういった意味では地方自治体と事業者の利害が一致したケースと言えるでしょう

ホロ社もこれはベンチマーク出来る事例だと思っています

さて、今後のホテル業はインバウンド政策や観光産業を国内経済の牽引にしていく国家戦略からおそらく市場は伸びていくと思います!

一方、競合が増える、また人材不足(正確に言えば、給与水準が低いがための人材不足)を考えると課題も大きいわけです

他産業との競争優位性も視点に入れながら経営を組んでいく必要があります!

ホテル業で培っているリソース(経営資源)から、「地域資源を企画編集する事業」へ展開していく

今期から、改めてこの「3つの矢(ホテル・コンサル・物販)」にそれぞれテーマとつながりを持って進めていきたいと考えています