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Monthly reportマンスリーレポート

姿勢を質(ただ)す転換期 =SETRE2.0=

あけましておめでとうございます!

ホロ社は昨年12月で満25歳を迎えました!四半世紀です!

私達は、生き残り!を目的に生きているわけではありませんが、企業存続率は高くありません(先月のマンスリーでも書いた通り)ので、ある意味では「世紀」で語れる入口に入ったと考えるとなかなか感慨深いものがあります

四半世紀の次の世紀を迎えて「Re・STRAT」の心持で行きたいと思っています

コロナパンデミックが起こって4年、その間、振り返ってみると自戒も込めて愚かな?思考、行動に陥る人類の性を実感・痛感することになりました

そして明らかに人の生活行動や様式が変わった・・・特にビジネスの世界ではリモートワークが常態化する光景はコロナがなければどうなっていたのだろう?もっと言えばリモートワークのない仕事の仕方はもはや今では想像出来ないです

かつてのインターネットの出現、携帯電話やスマホのある世界の出現の前後と同じくらいの環境変化がパンデミックによって起きました・・・というかパンデミックが起きたからこそ変わった・・・ともいえるでしょう

一方、それだけ文明が進化することで大きな環境変化が起きても、なぜか職業はなくならず、仕事は減らない、働く時間も減らない・・・という現実がある。

その謎が消えない社会の中にいて、私は益々、価値観が多様化していく、つまり、何が正しいのかがわかない、というか正しい答えは人によって違う(だから多様性というのかもしれませんが・・・)、

つまり「違う」ことが普通な社会だからこそ「違う」ことを受容、許容していける感性(=センス)が益々必要になってくるように思っています!

さて、今年のホロ社のテーマです(年頭の業界誌にも寄稿しました)

姿勢を質す~SETRE2.0 ~

(セトレと書いていますがホロ社全社というニュアンスで捉えていください)

これは、これまでの私達のいるステージを、「より違う次元」に乗り換えようということです

「2.0」は近年「WEB3」などの言葉がよく出てくるように、いわゆるバージョンが移行する

「これまで」と「これから」の概念が変わること・・・」

 

「これから」は「これまで」の延長線にあるのではありません

移動手段が馬だった時代から機械化が進んで車社会になったような、質や構造そのものが「これまで」と「これから」が変わるということです

セトレ(ホロ)1.0は、ホテル業、サービス業として、体験価値(コト)、商品価値(モノ)、そしてサービス、ホスピタリティを高めていくことでお客様の満足を高める、価値を上げていくことを疑いもなくやってきました、そしてそれはこれからも疑いの余地もなく必要なことです

顧客満足!を求めていくことは普遍です、が、その手段は多様化していくということです

つまり、モノ・コト・サービスの質のブラッシュアップ一辺倒(これまで)から発想の起点を同時に変えていく必要があると思っています

それは、コロナ禍以来、昨年以来、力を入れてきた6方よしにある「地球」「未来」「地域」のよしの視点です

この視点は、ホロ社が「何をやるのか」でなく「なぜやるのか」という個々人、ないしは企業の姿勢や思想そのものなわけです

つまり、SDGsやESGなどの啓蒙が加速的に広がりその実践を深めていく中で感じていることは、それって、会社の「考え方」「思想」「姿勢」「理念」に極めて強く紐づいているということです

これまでの会社人、とりわけ私の世代(管理職世代)の人種の多くは、これを「奇麗ごと」で片づける、または、大事だけど本業とは別物と捉えている人が今だ大半なのではないでしょうか?

皆さんにとっても、ホロ社で昨年来取り組んでいる「ZERO PJT」「SDGsの実践」「CFOの導入」「特徴ある人事制度」など、それはある意味現場職場にとって、また売上をあげるためには直結するような取り組みと別物というように感じているかもしれません

しかし私は、確実に「お客様から選ばれる理由」になっていることを実感しています!

環境配慮を志向していなければお客様に選ばれない事態が起きてきています

悪い職場環境ならばいくら高い報酬を払ったとてもスタッフが来なくなっています

会社の倫理が守られていない会社は「反社会勢力」のように見られる・・・結果お客様は元よりスタッフ、ないしは関係者達は去っていきます

だから、会社の考え方・思想・姿勢・理念は、ある種、会社にとってのマーケティングメッセージ・・・すなわち具体的に売上や値打ち向上に直結する思考行動様式なのだと思います!

さて、昨年は「値打ち」を上げるために「値上げ」をしていくことを唱えていました

それは結果的にスローガン・・・つまり「掛け声」に終わってしまったのではないかと感じています!

高校球児が「甲子園目指すぞ」と言っているのと同じでした!

掛け声は勿論大事ですが、肝心なのは実践です!

今年はホロ社も実践を重視したいと思います

「値打ちの伴う値上げ」

「人件費を上げて、人件費率を下げる」         

これはセットです、ここに実践としてチャレンジしていきたい、

値打ちUPの実践・・・そのために不可欠なのは「値上げ」そして、個々人の報酬アップです

報酬アップを喜ばない人はいないでしょう・・・しかしこれが掛け声で終わり実現できなかった場合、経営に対する絶望感がまん延します・・・だからうかつに言えないのが経営者含む管理者のホンネです

しかし、それを叶えるために全社員が一体になって向き合い、向かっていくことで実現出来たらどんな世界になっていくでしょうか?

報酬を上げるためには何(WHAT)をしなくてはいけないでしょうか?

当然、報酬の原資は「利益」です、その利益は「売上」からしか生み出されません

(それ以外は、収奪とか盗みとか法に反する所得の上げ方しかありません)

すなわち、「売上UP」しかありません!

売上は「単価」と「販売数」の掛け算です

私は、この販売数を上げていくことも大事ですが、それよりもはるかに重要な指標は「単価UP」だと考えています・・・

世の中の原材料費や人件費の高騰を伴いながら売上を上げるための肝は「値上げ」です

値上げしなければ、粗利率を高めることは出来ません

(俗にいう「よい会社」は高収益企業ですが、それは粗利率の高い企業のことです)

しかし、いわずもがな、闇雲に値上げをしたらお客様は離れていく(のではないか。。。)、売れなくなる(のではないか、、、)と私達はまずネガティブに考えてしまう傾向にあります

だから、闇雲は勿論ダメです!

価格に見合う価値を創り出す必要があります

それが「値打ち」です

価値を上げることで値打ちを上げる・・・そこに「価格に見合う以上」がなければダメです

「価格に見合う以上」の判断は目利きが必要です・・・潮流を観る力です!

当たり前ですが、お客様のニーズや世の中のトレンド・・・それを自分なりのセンスを磨き、駆使して判断基準をつくることです、そこを見誤るとうまく行かなくなります、

そのために私達は「モノ・コト・サービスの質」をUPさせることが重要です

それはいわずもがな・・・です 何をするか(WHT!)に磨きをかける、これは継続です

それに加えて、必要な概念が、「思想・姿勢・理念の質!」です

なぜそれをするのか(WHY!)、という視点、視座です

それはその会社独自、独特のものであって追随出来るものでもマネの出来るものではないのです・・・信念や理念はその会社(人)に宿っているものです!

一見、本業とは異なるように見える(であろう)社会運動的活動をしていくこと

その姿勢こそが事業価値(≒価値創出)の源泉になると思っています

それを愚直に信じて全社員が向かっていければ、値上げの伴う価値創出、価値の伴う価格・・・になって表出されるのだと確信しています

それが、結果、報酬原資を高めることが出来るし、同時に人件費率は下がっていく(売上が高い≒付加価値が高いわけですから)、その状態こそが「値打ちがある証拠」なのです

「値打ちの伴う値上げ×人件費を上げて人件費率を下げる」

このチャレンジを25年経たホロ社新世紀元年のチャレンジに掲げて実践していきたいと考えています