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「手」 ~地域資源を企画編集する要諦~

あけましておめでとうございます!

ホロ社もいよいよこの1年を経過したら丸25年!創業四半世紀の会社になろうとしています

社長業というのはおこがましいですが、「社の長」を25年もやることを当時31歳の自分自身は想像がついていませんでしたが、なんとかかんとか皆さんの支えによってここまでやってきました

さて、昨年末のレポートでは「嬉しいホテル」というテーマを掲げました

「嬉しい」は「楽しい」と感じるスペックやコンテンツに「人(ないしは手)」が介在することでかなう情感だと思います

(ディズニーランドは楽しい(嬉しいでなく)、ですが、ミッキーと逢えて嬉しい(楽しいではない)・・・みたいな感じ・・・)

愛情こもった料理は嬉しい・・・やっぱり「手作り」は違う!!

こだわりのある仕事(技)をしてくれて嬉しい・・・さすが「手仕事!」

きめ細かなサービス(商品など)は嬉しい・・・そりゃあ「手間」かかってるとわ!

近年よく使われる「CRAFT〇〇・・・」のクラフトも訳すると「手の技」

このような場合、そこに出てくるのは「手」、それは「人」そのもの・・・

これはまさに「嬉しい」を表す上でのコンテクスト(文脈)です

さて、昨年ホロ社は「6方よし」を掲げました

売り手よし、買い手よし、世間よし、、に加えて「地域(作り手)よし」「地球よし」「未来よし」

地球よしでは、VOTE ACTION ゼロPJTなどの取り組みをスタートしました!

未来よしでは、CFOを起用し、色々な助言から、びくっとされるような発想が、これからの未来人材である若い3人から与えてもらって学習し、浸透、そして実践につなげていくような動きが出てきました

まだまだ実践する上では課題も多く、足らずも満載ですが、これは、「これからの社会」を捉える上で避けて通れない社会課題ですからしっかり浮彫りにしつつ、引き続き全社として取り組んでいきたいと思っています!

そしてホロ社の、いわゆる本流?お家芸!・・・「地域(作り手・担い手)よし」

ここは、改めてより強く、深く捉えていく1年にしていきたいと考えています

「地域資源を企画編集する」「つながりつなぐ」

いつ頃からか、ホロ社のHP等においてもホテル、ブライダルという業態表現が中心だったものから、これらに変わってきました

コロナによって、観光業界が打撃を受けた3年で、マイクロツーリズムなる言葉まで出てきましたが、ホロ社はいささか不動心だったような気がします

「観光で地域に人を呼ぶよりも、その地域で素敵な暮らしが出来ることを具体的に見せた方がいい」

ある意味、ホロ社にとって、それはあえて声高にいうほどのものではなかったわけですが、コロナ禍でこの提起によって、私自身、よりホロ社のあり方に確信を持ってきました

このあり方を「競争の中の差別性」のための手段にするのでなく「共生の中の独自性」という目的にすることで深く地域(性)を追求していくモチベーションになっていきます

そんなことを考えながら、これからのホロ社、自社ブランドとしての「セトレ」のありかたを自分なりに見つめ直しています

「嬉しい」のは施設を利用するお客様だけでなく施設(セトレ)が存在している地域にとっても……つまり

「セトレがその地域(作り手・担い手)にとって嬉しい・・・」でなくてはいけないのではないか?

これまで、セトレとは「景色景観」「地域資源の発掘発信」「過ごしの時空間」というスペックやコンテンツで特徴を語っていました・・・つまり「楽しい」の追求でした

しかし、今年のテーマは「嬉しい」

だとすると、セトレがお客様にとって嬉しいもさながら、セトレの存在が地域にとっても嬉しい・・・でなくてはいけないのではないか?、

と思考を深くしていくと・・・

セトレがあればあるほど、地域(社会)がよくなっていく

(とすると、社会がよくなるセトレって増えていくのがよいのではないか?そしてそうなるためには何をすべきなのだろうか?という提起が出てきました)

セトレに来る人(お客様)が増えれば増えるだけ地域(作り手・担い手)が喜ぶ

(とすると、地元が喜んでくれるモノ・コトの追求こそがセトレのお客さんが増えていくのではないだろうか?・・・ならば目指す稼働率は100%であるべき?、という提起が出てきました)

だったら、セトレが増えていくこと、ホロ社が成長していくことが地域社会にとってよいことにつながっていることが肝心なことです、

逆に言えば、「地域社会にとってよいことはセトレが増えること」

このくらいの幻想?、妄想?があってもいいのではないかと思うのです

・地域の生産者(作り手)、従事者、担い手(真面目な地場産業者)等のステイクホルダーがセトレによって成長を果たすことが出来る

・地域雇用が増えることで地域に活力が生まれる

・交流人口(観光等来街者)→関係人口→定住人口と、増の連鎖と関係濃度を高めることで地域ブランド力向上につながる・・・

だからセトレが増えていくことは「社会善」なのです、、、となる

一方、ホテルとしてのセトレに加え、昨年から物販事業をスタートさせて商品開発にも力を入れ、いよいよ自社オリジナル製造の「セトレのカヌレ」もリリースします

1年余り試行錯誤していましたが、改めて感じたことは、セトレの物販商品は「ギフト」であるべきだということです・・・ギフトというのは贈り物です

贈り物は特別なもののようでもありますが、決してそうでもないのではないかとも思うのです

肝は「人に贈って嬉しくなる」「人から贈られると嬉しい」そして「自分へのご褒美(これも贈り物です)」

それは特別感のあるものの場合もあるけど、素朴なもの・・・の場合もある、そこに「嬉しい」があるかが肝心。

(だから、スーパー(高級スーパーであったとしても)で並ぶ日用品や単なる消耗品の類ではない)

その上でセトレらしさ(地域資源を企画している)を出していくもの

それは

セトレ商品(ギフト)アイテムが増えれば増えるほど地域(作り手・担い手)が喜ぶ

売れれば売れるだけ(買う人が増えれば増えるだけ)地域(社会)が潤う

だったら、商品(ギフト)の種類や量が増えていくことが地域社会にとってよいことにつながっていく、これも「社会善」

まさしく「地域資源を企画編集する」という目的が業になっていく

最初にホテルに来た(入口)人が、商品(ギフト)を購入すること(ホテルに来た人が商品のファンになって蓄積されていく)につながっていく(出口)

最初に商品(ギフト)を購入(入口)した人は、ホテルに行くという行動(裾野が広い商品購買層がホテルに向かう動機になっていく)につながっていく(出口)

ホテル⇔商品(ギフト)の双方が「地域資源を企画編集する」というコンテクスト(文脈)において入口にもなり出口にもなる・・・つまり媒体(メディア)になるということです

そこまでに育て仕上げていくために不可欠な要素が「手」です

「嬉しい」に必須なものは「手」

「地域」も「作り手・担い手」といった「手」の言い換えでもあります

私たち個々人に対する命題は、「手=人=私!」のスキルを磨き上げ、センスを高める続けることです

手間、手作り、手仕事・・・その手触りを感じて、手応えを捉えていく

その「手」から地域資源を企画する「嬉しいホテル」「嬉しいギフト」の2本柱の経営を実現していくための1年にしていきたいと思います

昨年示した「リンゴの木」の絵図

基盤であるホテル業のベースを活かしたコンサル事業の類がこの1年でチームとして確立してきました。

加え、ここにある③である物販(ギフト)事業は昨年来から着手してきましたが、今からの1年で本格的に事業の柱になるべくホロ社におけるスタートアップ事業として位置づけ力を入れていきたいと考えています

「嬉しいホテル」を深堀りし、「嬉しいギフト」を追求する1年にしていきたいと思います

どうぞ今年もよろしくお願いします