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マンスリーレポート

2015年12月

ほろ社人材としての要件!

 

今年もあと残すところ数日になりました。

今年は「セトレ」というホロ社における事業に経営資源を集中していくことで舵を切り、それに伴い、体制、ないしは、やり方などが大きく変わりました。

そのため後半の時期では闘魂塾なども久々に復活させて「セトレとは」というテーマを幹部から内定者に至るまで

「同じ内容」で共有していくという試みをしていきました。

地盤固めというとまだまだ課題はありますが、「ベクトル=方向指示器」というものが明確になりつつある今、これからは飛躍に向けて

進みたいと強く願っています!

先々月になりますが来年入社予定の内定者のみなさんにお話した内容を振り返ってみたいと思います!

これは内定者のみなさんだけでなく、ホロ社が創業して15余年経過しますが、それ以来一貫して変わっていない、

人材に対する考え方のポイントでもあります。大きくは2つです。

ひとつは

「矢印を自分に、主語を自分にすること」

ということです。

これは「ホロニック」という語源にそのままつながる話しです!

自律、独立した「個(人)」が居て、それが組織(集団・チーム)として調和していく

それが理想的な組織のあり方だという意味が込められていることが誰もが理解していることだと思います!

内定者である学生さんは、これまで社会に対する責任が付与されていない立場であり、その裏返しに「試験」などに制約されている世界の中から、

これからは「自由と責任」が付与されるわけです

(人生において学生と社会人とでは学生の方が自由と思いがちですが、実は社会人の方がはるかに自由なのです)

社会に出ると、会社から評価されるであろう「試験」(というか“評価!”ですね)は続きますが、

「社会」から与えられる試験はなくなります・・・つまり自由です!

犯罪さえ起こさなければ社会的制裁を受けることはありません。

(しかし、学生≒未成年は犯罪を犯しても、社会的制裁はありません、つまり責任を問われないのです)

まさにこれからは「自分にコミットする(約束する・)」そして「律する責任」が求められます。

そういった意味で「矢印を自分に向けること」です!

私たち人間は(勿論私含め)、すぐに「人に矢印を向ける」傾向にあります

・それは〇〇の責任です(私ではありません)

・それは私関係ありません

・それは会社が悪い、政治が悪い、社会が悪い・・・・(私は悪くない)

・△△にやられました(私は被害者です)

そんな類の出来事、事柄(というか“感情”)に日々溢れています。

しかし、当たり前ですが、誰もその問題を解消してくれることはありません!

全て「自分」に帰結していきます。

「時間がない(だから出来なかった・・・)」の時間は主語ではありません。

主語は万人に対して1年365日、一日24時間という「時間」を平等に与えてくれています。

だから「時間≠主語」であって「主語=自分(の行為・思考)」に他なりません。

あのダイエットで売り込んでいる「ライザップ」のCMを見ていると、面白くインパクトのある内容ですが個人的には違和感のあるフレーズが出てきます

それは「(ライザップは)結果にコミットする!!」という高らかに宣言しているフレーズです。

結果にコミットするのは「自分自身」であって、ライザップがコミットしてしまったらそれはまずいんじゃないかと思うわけです!

そんな甘言に溢れた世の中です。

そんな中で、自分を律していくには強い信念が必要になるのだと思います。

いや、決して「強い信念」といったストイックなものでなくても構わないのだと思います。

単に!「矢印を自分に、主語を自分に!」

それだけを思い抱き続け、そして行動に反映し続ければいいだけなのだとも思います!

そして2つめ

「好きなことをやっておカネをもらう=“プロ!”を目指すこと」

「好きなこと」をやっておカネを払う行為が「趣味」です

一方「好きなこと」をやっておカネをもらう(もらえる)のが「プロ」です

これは簡単そうですが「至難の業」かもしれません

私かねがね思っているのですが、

「いい仕事なんて存在しない、あるのは、いい仕事にしようとする意志だけ」

これも「自分を主語に」ということに相通じるわけですが、就いている仕事を辞してしまう人の多い理由が

「(私にとって)いい仕事ではない」「私には合わない仕事」「好きな仕事ではない」という文言が並びます。

逆に“仕事の出来る人”の共通項があります!

それは・・・・“それらを言わない”ということです

というか、仕事の出来る人は「仕事(内容)を主語にしない」です

それを「いい仕事に」「私に合うように」「好きになるように」する「意志」が強いです!

だから、これから仕事に就く皆さんに心がけて欲しい、そして心がけ続けて欲しいのは

「目の前のことを好きになる努力を怠らない」ことです!

そのためには、自分自身のキャパシティ(容量)を増やしていくことです

自分を磨くことです、すなわち「勉強する=学ぶ」それを続けることです!

世の中の「偉い人」と言われたような人たちは、いつまで経っても「学ぶ」ことを辞めません。

素晴らしいことです!

私の好きなプロ選手で、大リーガーイチロー選手が居ます。

氏が日米通算3000本ものヒットを打つ偉業を昨年に成し遂げました。

その時のインタヴューがとても印象的でした。

「私は3000本というヒットをこれまでに積み重ねることが出来ましたが、その嬉しさというよりも、裏を返せば私の場合、

約7000回もの悔しい思いをしたということです、自分は3000本という記録よりも、7000回もの失敗や失念を土台に

持っていることに誇りや自信が持てるように思います」

野球が好きで、それを追及し続ける真摯な姿勢がまさに「プロ中のプロ」なのだと思います!

自分を鍛えていくということは簡単ではありません

カラダであれば筋肉痛などといった「痛い・つらい」という生理的シグナルが出てきます。

しかしその症状が出てきているときが「成長している証」でもあるわけです。

(筋肉痛というプロセスを経なくして筋肉がつくことはありませんから・・・)

「頭」に筋肉痛の症状は出ません!

それが頭を鍛える、ないしは心を鍛えるということが簡単ではないことの理由です

しかし、私たちは「自分に矢印を向け、プロを目指すこと」

それが重要なことだと思っています!

そうすることで磨き上がった個人が出来上がります

ホロニックは「個人:組織=50:50」と言っています!

磨き上がった個人が組織に依存することは決してありません

そして組織にしたって一緒です、個人に頼ったチームは脆弱です

それぞれ「個」の持つ能力が本来の力以上に発揮される組織になることで共存されていくのだと思います!

今年の最大の奇跡と言われ話題になりましたのは「ラグビーワールドカップ」の日本代表の活躍でした!

ラグビーという競技は、スポーツ競技の中で体と体が直接ぶつかり合う唯一の肉弾戦のスポーツです、

(厳密に言うと個人競技では柔道とかレスリングなどありますが、団体戦としては唯一です)

従って、身体の強さ(大きさ?)で勝負が決しますから、試合前(下馬評)での番狂わせは起きないと言われています。

日本代表が勝利した南アフリカ代表は世界屈指のチームでした。

そこに勝利したことは野球に例えると高校生がジャイアンツに勝つくらいの奇跡といって過言ではありませんでした。

まさに奇跡だったわけですがラグビー競技のスピリッツに

「ONE FOR ALL」「ALL FOR ONE」というのがあります。

文字通りですが「ひとりは皆のために」「皆はひとりのために」

ラグビーの試合は試合前、皆が円陣を組んで泣きながらグラウンドに飛び出していくシーンをよく見ます

まさに少し気を許したらタックルで気絶して死ぬ可能性があるのです。

だからまさに自利やひとりよがりでプレーすると大変なことになります。

私思うに会社も一緒だと思います。

「自分のため=会社のため」

そして

「会社のため=社員のため」

になっていなければ経営は決してうまく行かないのだと・・・・

ホロ社15余年経過しますが、改めてホロニックの社名の原点を見詰めなおしました

これから私たちの生業にしているサービス業は益々色々なことを求められてきます!

モノが不足していた時代はモノがあれば売れました。

それは必需品だったからです。

必需品は生活する上で不可欠なものです。

換言すれば、「生きていく上」で必要だったからです

しかし、今の時代「必需品」であれば売れるという時代ではありません。

その先鋒が「サービス業全般」です。

(食べることにも苦労する貧困国では「サービス業」いう生業が原則存在しようがありませんように・・・・)

だから、私たちの飲食や宿泊といったサービス業は決して「人が生きる上で不可欠」なわけではありません!

しかし、こうも思います!

サービス業は「人が豊かに生きるために必要」なもの・・・

換言すると「人が活きる上で不可欠なもの・・・・

「人の(生きる上で)心を豊かにするために必要な産業」の担い手としてホロ社はこれからも成長を追及していきたいと強く願っています!

その最大にして唯一の源泉は「ヒト」

そこには形容詞が付きます

「主語を自分にしたプロである“ヒト!”」

そんな「ヒト」の集団を目指します!