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「22年前の今」

1998年12月24日がホロニック設立登記された日になります。
もうすぐ丸22年になります!99年1月から業務がスタートしたわけですがその頃に作成した・・・つまり自身の貯蓄と親族からの借入金、そして当時の事業パートナーの出資などでかき集めた資本金1000万と私含めた5人のスタッフで、当時前職のPDS社で請け負っていた神戸御影・蘇州園という邸宅結婚式場を引き継ぐ形で本社登記も行い始めたところがこの会社の始まりでした。その頃、色々な想いに満ちていました。その想いをこれからのホロ社の指針として書きなぐったのが、下記にある8つの項目(約束?)でした。
まずは、こう掲げました。
~ホロニックは総合コミュニティサービス産業のイノベーションカンパニーを目指します~
総合コミュニティサービス産業って?という今でもなんですかそれ?って言葉を使っていました!
さらには・・・このお題に対してこんな解説までつけて書いています。
ホテル・商業施設・店舗等のあらゆるコミュニティ施設において、人々に「快適」で「居心地」の良い「ホスピタリティ溢れる」空間を提供し、その人々に豊かなライフスタイルの提案やパーソナルスペースの確立をサポートし地域社会(コミュニティ)の活性化と貢献を目指します。ホロニックの考える総合コミュニティサービス事業とは、施設・空間やヒト・システムといったあらゆる個々人を取り巻く環境を対象とした、より良い生活文化の創造=ライフスタイルマネジメントです。
ホテル、商業施設と書いていますが、この頃やっていたのは引き継いだ蘇州園というブライダル式場たった1か所に過ぎません・・・しかもヤドカリ的に運営業務を請け負っているだけでした。パーソナルスペース・・・って?ライフスタイルマネジメント・・・って?
今読み返しても意味不明かつ絵空事で、ビックマウス的な言葉がたくさん並んでいます。何を考えていたのか今を振り返っても当時の自分自身のアタマの中を開けてみてみたいと思うことがよくあります(笑)しかし、コミュニティ、パーソナル、ライフスタイル・・・こんな言葉は今や一般的に使われるようになりました!ホテル業については今やホロ社の主力事業になっています。この怪奇現象?は偶然な産物なのでしょうか?その頃、コミュニティという言葉は存在していましたが、それは「地域共同体」・・・すなわち・・・公的機関を中心にした福祉的概念でしか使われることはありませんでした。ライフスタイルという言葉は、主にアパレルのようなファッションに関わる業態でしか馴染みのない言葉だったと記憶しています。しかし22年を経て、この当時のこの言葉や文章は今いち訳がわかりませんが、今のホロ社のやっていること、考えていることは大きくずれていないことを感じませんでしょうか?

つながりつなぐコミュニティ創出企業を目指します
地域資源を企画するホテル
生きがい、やりがい、働きがいに溢れる社会を!・・・・・

表現方法は変わってきましたが、そこに込められた意味は今も変っていないように思います。
そして下記にある8項目(これは10月頃、G+で毎週アップしていた内容そのままです)
コロナ禍で苦しんだ1年・・・今一度原点に戻ってみることで自分自身、そしてホロニックのアイデンティティを振り返ってみたいと思い、改めて書き記しました。改めて、メンバーの皆さん全員が自身の帰属する会社ホロニックって何?と聞かれたり、または聞かれなくても伝えるような機会にある時に、自身に関わる誰かに(家族、友人、知人、お客さん、後輩、そしてこれから入ってくるであろう仲間など)的確に伝えられるようにして欲しいと願っています!

(1回目)ホロニックスピリッツ
ホロニックの語源は「全体と個を組み合わせた合成語=全体子」に由来しています。
ホロニック社は「それぞれ独立した発想、思想、意識を持つ個人が調和されて組織体として成り立っている」ことを目指しています。
一人のカリスマよりもたくさんの個性的なリーダー、スタッフに支えられた会社の方が面白く、組織に活力が生まれ、会社も発展する。考える個人の集団こそが強い組織の源泉と考えます。まさにこれはホロ社がどんな事業を行っているか、なんの業種か・・・ということを超越して、普遍的な概念がこれ・・・ここを目指しています!目指していることが社名になっている!そういうことなのです! 是非ここは最初にしっかり押さえておいて欲しいところです!そして、ホロメンバーにとって、ここはもう深い解説の必要もないと思っています!

(2回目) 時を経ても国を超えても「よし」とされるモノを創る。コトを興す
ホロニック創業時に掲げてミッション集2回目はこれ。
これって、普遍的な価値を追求していくということですつまり、「ぶれない」ということ。関東と関西の違いを語る(うどんの出汁の濃さが違うことまで、、)場面が多いように地域性やもっと言えば国民性などによって習慣や風習が違うことでそれにあわせてしまうことはよくあります。また時代の流行などに敏感になりすぎることで、自身のアイデンティティが薄い(もしくはなくなる)なんてことはいくらでもあるわけです。言いたいことは下記です。
ホロニック社において市場の創造は永遠のテーマです。いつの時代にも通用するモノ、そのためには時代の変化への柔軟な姿勢と時代の変化にも屈しない精神のいずれも不可欠であると考えます。「Think globally,, act locally」 常に広い視野で世の中、物事を見て、志を高く持ち、一方では分相応を見極め、軸足を固めることも重要です。
時代は常に変化する、、当然それに頑なになってもいけない、しかし一方でそれに流されてもいけない・・・そこに信念や哲学があるか・・・ここが重要だと思っています。人は風に流されやすく、やすきに流れる・・・これは人の性ですから仕方ありませんが、その中でも「自己」を持つことが大事ということです。そのためには、3つの目
虫の目(小さな目で物事の状況を見る目=ミクロの目)
鳥の目(上から俯瞰してみる目=マクロの目)
魚の目(潮の流れを読む)
この3つの目の精度を上げるために学ぶ姿勢が大事ですね。つまり、大局観を持つために、ココロを養う!
これが大事・・・ホロ社は一時的な流行や流れに流されない・・・時代を読みながら、普遍的価値を追求していく。そんなことを創業時から意識してきました!

(3回目)<ESからCS>
3回目はこれ・・・
カスタマサティスファクション、それがCS、、訳して顧客満足
サービスを提供する会社はこの標榜をしていないところはありません。間違いなく、顧客満足が大事、「第一」なしは、「中心」・・・などと発信しています!これはいわずもがな・・・私たちは、この顧客満足を得ることで売上などの収入を得ているわけですからこれをないがしろにするなどあり得ません。しかし、それを実現するのは我々スタッフ。我々も職場を離れたら、買い物や飲食などを消費する顧客になります。そうです!私たちはサービスの提供者でありながら、受益者でもあります。そんな私たちが顧客満足を実現するためには、私たち自身が自分の提供しているサービスや商品に満足、自信を持っていなければ、決して顧客満足など得ることは出来ない・・・そう思いませんか?ということでこのように掲げています。
自分のことがきちんと出来ない人が他人に誠実でいられることは出来ない。感動出来ない人が人に感動を与えることは出来ません。活気のあるような所にしか人は集まりません。魅力的な会社からしか魅力的な商品やサービスは生まれません。当然自分が満足でなければ人を満足させる以上のことが出来ない。今やお客様は満足では物足りず感動を与えなくしては成立たなくなっています。すなわちお客様満足(CS)を目指すためには前提に自分満足=社員満足が存在するのです
起点は私たち、、、ESとは「エンプロイーサティスファクション」・・・つまり従業員満足度。身から出た錆・・・ということわざがありますが、錆も宝も全て自分の身からお客様等他者に伝わります。皆さん、満足した仕事できていますでしょうか?そうでなければ、今を変える、自分を変える、未来を変えてみようとする発想が必要です、そうであれば、さらに磨く!!・・・磨けば光る、光れば輝く、輝いている人に、人は集まる!これ原則

(4回目)仕事を楽しめる人が仕事を楽しむ環境を教育の充実した会社でなく勉強熱心な人材が報われる会社を)
これはホロニックの語源(個と組織に有機的結合)という意味につながりますが、創業の頃から個々人の主体性こそが組織の活力の源泉と信じてやってきました。先日、箱根駅伝出場を目指す大学の監督が言っていました。「監督がいなくてはなりたたない選手になってはダメ、、いくら監督が優秀でも本人がその気にならなければダメ・・・でも本人がその気ならば監督なんて優秀でなくても大丈夫・・・だから選手の意識や気概が全ての出発点・・・そうなるような組織づくりを目指している」と・・・ということでこのように掲げています。
前向きな人のパワーは無限です。会社はその前向きなパワーを止めてはなりません。逆に後ろ向きなパワーは排除しなくておはりません。能動的な人しか環境(状況・立場)は変えられない、環境(状況・立場)を良くするためには環境(状況・立場)を良くしようという強い思いからはじまります。そのような思いを持つ人にとっては会社は手段に過ぎないのかもしれません。ホロニック社はスタッフが会社を手段にするという考えには柔軟です。「人を大切にする会社」よりも「人が生きる会社」になりたいと考えております。
勉強する気がない人に研修を施したところで意味はありません。何かを求める者、成長を自ら望む者にこそ「環境」は活きていくのだと思います。社内や職場の環境が悪い(良い)!ということを言う人は多いですが、人間的に成長している人の振り返りで「環境がよかったから・・・」という人は稀ですNHK等の人気番組「プロジェクトX」「プロフェッショナル」「逆転人生」「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などで取り上げられている人達のほとんど(というか全て)が、難しい環境、ないしは理不尽の中をくぐって今がある・・・ことが紹介されています。自ら主体性を持って生きている人は、帰属している組織(会社など)は目的でなく手段にしています。私はそれでもよいのだと思っています。そんな人が活きる会社にしていきたいと思うのです。「主体性と主体性の応援」まさしくその社内バリューズはこの発想が原点になっています。

(5回目)不満でないは満足でない。ベストよりパーフェクトな仕事を。常に「NEXT ONE」
私たちが提供する商品やサービスをお客様に向けて発する際には当然ながらベストを目指すわけですが、お客さんの立場に立って考えてみてください。「私たちが尽くすベスト」など求めているわけではありません「自分(お客さん)が享受できるベスト」を求めている・・・すなわち「私たちに対してはベターやベストでなく、パーフェクト」を求めているのです。すなわち「完璧!」です。
現状に満足してはいけない、お客様にとって我々のベストが基準ではなく、自分達にとってのベスト、我々に対してパーフェクトを望んでいるのです。「あなたにとって最高の傑作はどれでしたか?」という質問にチャップリンはこう答えたそうです「NEXT ONE」ホロニック社は個々の持つ無限の可能性を信じて常に広がりと向上を目指します。
よく「GOODはGREATの敵」とも言われます。GOOD(よりよい)の延長上にGREAT(偉大)があるわけではない。次元が違うわけですGOODはまますると、そうであればよいという限界点をつくってしまいます。「ベストを尽くした」・・・これは、あくまでも自己満足の世界!相手に対してはあまり関係ありません。私たちはお客様に対して価値を供給しているわけです。であれば、BETTERやBEST、GOODなどで満足している場合ではない。パーフェクト!、そしてそれが到達できたその瞬間から、次の山へ!!その精神が自己鍛錬になるし、お客様満足を実現する最もわかりやすい戦法だと思うのです。喜劇界のスーパースターもそういっているわけですから・・・

(6回目)<ホロニックのビジョンは「常に価値の創造と新商品(新サービス)の開発」です>
ビジョンはその会社の指針、いわゆる方向指示器になるものでもありますので大変重要なものです。ホロ社は「つながりつなぐコミュニティ創出企業を目指す」「地域資源を企画する」そしてひとりでも多くの「いきがい、やりがい、はたらきがいを」と唱えていますが、会社設立間もないときは表題のような表現をしていました。「ビジョン」とは一言で言える代物でも一時的なものでもありません。ましてや目先の目標、計画、収益性などではありません。 お客様の満足を優先するためには常に品質はコストダウンに優先されるものです。ホロニック社の変わらない考え方は「価値創造・品質向上」のため常に変化する環境と向き合い続けることです。
振り返ってみると、当時はまだ具体的な指針はなかったのかもしれません。なんせ5人で始まったブライダルの会社でしたからビジョンの前に願望や切望みたいなものだったかもしれません。なので・・・それからも色々と方向指示器は変わってきたと思います。でも、その中でも変わってない考え方は、常に向上していこう!という意志でした。コストを下げて利益を出すことは勿論、明日明後日の食い扶持を求めていたので必死に考えていましたが、一方で、コストを抑制するよりも価値をどうやって上げるかに腐心していましたし、魔が差しそうな時もその優先順位を間違いないように、、、と思い続けてきました・・・それは今も!そして、自分達の価値観を強めて、固めていく(強固)、だけど、そのためには固く(固執)なることをしない・・・そこは柔軟に、しなやかに、世の中の流れや環境を読みながら常に「新しい」を求めていくことを志向していたように思います。よく「ホロ社のビジョンは?」と聞かれたら、「常に商品開発!以上!」と言っていました。その志は、私自身、今でも同じだと思います!常に次、常に現状に満足しない、とどまらない・・・それが企業成長(人間でも、、、)の源泉だと思っています。

(7回目)<誠実は事業継続の源泉>
これはもう下記の説明だけで十分だと思います!
アメリカ第16代大統領リンカーンは「全ての人を一時的にだますことは出来る。また一部の人をいつまでもだまし続けることも出来る。しかし、全ての人をいつまでもだまし続けることは出来ない」と言っています。 リンカーンの言う「人」を「お客様」にも言い換えてもよいでしょう。そして「継続は力なり」、継続する企業こそがその国の、世界中の資産、賞賛に値する企業になり得るのです。ホロニック社は継続事業体であるために誠実であり続けることにコミットメント(約束)します。
私たちのような対面接客業・・・つまり消費者を直接相手にするサービス業態において最も大事なことはリピーター・・・つまり何度も利用していただけるお客様を増やすことだと思います。リピーターを生み出し、増えていくには「信頼関係」なくては成り立ちません。信頼関係構築の絶対条件は「誠実」だと思います。誠実なくして信頼なし、信頼なくしてリピートなし、リピートなくして商売なし・・・ですまた、「誠実さ」を手に入れるためには持続性、、、、もっと言えば「態度の習慣化」です。私よく言う「やることを決めて、決めたことを守る」やることを決めることは多くの人が出来ます、しかし、それを守る(続ける)ことは多くの人が出来ません。やることが決まっているのに、続けることが出来ない・・・この「壁」を打ち破ることが「誠実の証」だと思っています。そして誠実なくして事業継続はあり得ないということです。