地域の編集長
ホロ社のミッションであるつながりつなぐその先は何か・・・
それはホロ社に関わる全ての人の「生きがい、やりがい、働きがい」を満たしていくことにつながります。
今期の闘魂塾が開始されましたが、中には戸惑うスタッフもいたりします・・・
日頃日常的に「自分の甲斐」を意識しているわけでもないでしょうから、突如それを言われても・・・
となるのはわからないこともありません。
しかし、意識していなくても生きている限り、日頃気づいていなくても、
必ず「甲斐性」(=モノゴトをやり遂げようとする気力、根性、気性)というのは誰もが顕在、潜在であろうが持ち合わせてものだと思います。
人々が「甲斐」に溢れる社会になればそれはきっと豊かな世の中なのだと思います。
ホロ社は、それをホテル業ないしはサービス業という領域を通じてそれを実現したいと考え企業活動を行っています。
「つながりつなぐ」というコンセプトはこの数年で合言葉のように社内に浸透してきたのではないかと実感しています。
次の課題は「つながり、つなげ、伝わる」
この「伝わる」がこれからやっていくことです。
「伝わる」と「伝える」は違います。
「じゃあ~伝えればいいのね・・・」「どうやって伝えていこうか・・・」
ではなくて
「どうすれば伝わるのか・・・」
前者は「広告」的 後者が「広報」的
広告はいわゆるお金を出して自分(自社)を宣伝してもらう的な行動、思考です。
雑誌の広告記事やテレビのCMなどが代表的な事例です。
広報は、いわゆる取材記事です・・・取り上げてもらって話題としてネタにしてもらうイメージでしょうか・・・
なので前者はお金で引き付けできる、後者は話題で引き付けて発信するものです。
話題はお金で釣れません・・・それをしようとするのは「やらせ」です。
やらせが発覚した瞬間にその情報の価値が地に落ちることは私たちは知っています・・・よね?
だからこの「広告」と「広報」というのは全く異質のものです。
私たちがやらなければいけないことは「伝わる」ためのアクションです。
「つながり つなぐ」活動は私自身、ホロ社の目指す「甲斐に溢れる社会」に直結している行動ですから有意義で、正しいビジョンだと確信しています。
だから、大事なのはそれを「伝わる状態」にしていくことです。
そのために、ホロ社では今後「ブランド推進室」という部署を設けその啓蒙促進をしていきます。
さて、ホロ社の主力事業体である「セトレ」
これはいわゆる「ホテル屋(業)」と言われる業態領域ですが、
上記のことからホロ社は決して「ホテル運営会社」になることを目的にしているわけではありません。
こんな業態の定義は世の中にありませんが、腑に落ちているのは「つなげ屋」です。
人と人をつなぐ、人と地域をつなぐ、
私たちがわりとテレビなどを通じて身近にある仕事、業種に「マスコミ マスメディア」という言葉があります。
これは日本語で「大衆伝達」・・・
具体的にはテレビ、ラジオ、ネット、新聞、雑誌、書籍などを用いて不特定多数の大衆(マス)に大量の情報を伝達すること・・・です
この「メディア」という言葉「Media」の語源が「Medium」
その意味は「手段・媒体・機関・媒介物・中位・中間・中庸」といった意味
肉の固さの中間を「ミディアム」、服などのサイズの中間は「Mサイズ」というようなところに意味がつながっています。
ホロ社でいう「つながりつなぐ」はまさにこの「Medium→Media」ではないでしょうか?
と、考えると私たちの仕事は、「メディア」なのではないかと・・・
勿論、雑誌でも新聞でもネットでもないメディア・・・
「ホテルというメディア」
地域の宝物、物語が詰まったホテル
雑誌やテレビなどの画像や映像を見て伝わる情報ではなく、ホテルという体験・体感して伝わるメデイア・・・
そんな捉え方が出来るのはないでしょうか?
とすると・・・
私たち現場の役割は「サービスマン」「料理人」「フロントマン」「ウエディングプランナー」「セールスマン」である前に「編集者」なのではないでしょうか?
GMは「編集長」ないしはプロデューサーやディレクター
「地域の編集長」
この概念を見出していくことが目標値になるのでないかと考えています。
「ホテルじゃない 何かへ」
この発想はまだまだこれからのトライアルになりますが、目下、世の中は「ホテル、ホテル、ホテル・・・」
インバウンドの激増、来年の五輪、その先の万博、IR・・・などなど世界が日本に目を向け、
日本への渡航が増える施策が続くことで観光産業が日本の基幹産業になっていく潮流です。
その中でのホテルラッシュ・・・ですが、その次に求められるのは「寝床=ハコモノ」という受け皿でなく、「コンテンツ」になります。
その地域の魅力が、そこに来るための動機になりますので、その魅力を伝える担い手の役割が極めて重要になることは間違いありません。
そんな流れの中で必要なのはいわゆる「ホテルの総支配人」(ホテルの中を仕切る人)ではなくて「地域の編集長」
(その地域の中でつながりつなぐステージを演出する人)であると思っています。