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師走度!

令和になってはじめての年末を迎えています。

「師走」の言葉の由来は諸説あるようですが、私たちが小さいころに聞き学んだのは「師が走る」

つまり、師匠、先生など偉い人が走りまくるくらい忙しい月ってこと・・・

年末になると挨拶周りやら年越し準備、1年の総決算、次年の準備などなど・・・色々と慌ただしい月の代名詞です!

現に私たちサービス業においても宴席は1年で最も忙しくなる時期です。

ホロ社は令和という新しい時代を迎えるにあたり丸20年を終え、また新たなステージに向かうフェーズになっていると思っています。

私自身今年、近年になく何か慌ただしい日々が続いているのですが、それは仕事の量が増えているのか、

仕事の量をこなす力が衰えているのかどちらなのか考えたりすることがあります。

しかし、この話を思い返して思いとどまるようにしています。

それは、以前、ソフトバンクの孫社長が、「周辺の人に年々、年齢を重ねる毎に頭(髪の毛)が後退しているのでないか?」

と言われることに対して、「そうではなくて、私(頭)が前進しているんだ」と言って周囲に笑いを誘っていた話です。

極めてポジティブ思考です。

「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書きますが、私もあまりこの言葉を多用しないように心がけています!

「忙しい!忙しい!」と言っている人は「私、心が亡いのです」と自己申告しているようなもので決して格好よくありません。

また「忙しい」と言っている人(または忙しそうに見える人)を見ると・・・何かお願いや依頼をするのを躊躇してしまいます。

すなわち、忙しい(そのようにふるまっている)人は、たくさんの可能性を自ら断っているようなものです。

だから、私は、出来るだけ「忙しい」という言葉を使わず、出来たら忙しそうに思われないように心がけています。

しかし、不思議なもので端から見ていると、たくさんのお願いや依頼をされる人は「忙しい人」と相場が決まっているようです!

暇(そう)な人にはなぜか、依頼やお願いが集まってこない・・・(振りやすいはずなのに・・・)

「仕事ができる人に仕事が集まってくる」なんて言われますが、なぜかそうなります。

忙しい人にこそ依頼やお願いごとが集まってきてしまう・・・しかしそんな人は「心が亡い」ようには見えない

(振舞っていない)わけなので振られやすくなる、そして振られる頻度が高いので益々仕事のスピードが上がってくるのです。

そのうちに、仕事を棚上げしている暇がなくなるので自ずと判断する力や速度が上がってくる。

マネジメントの役割の多くが「何をするか、出来るか」よりも「どう判断するか、何を選ぶか」という「何かを決める」(決断や判断)

ことが多いので、頼まれごとや依頼、相談、の量が増えれば増えるだけ、その対応スピードが上がる・・・

スピード上がるからさらに増える、増えるから早くなる・・・早くこなすから、益々増える・・・

増えるってことは「信頼の証」ですから、その信頼を強固なものにする責任も自ずとついてくる・・・だから必然的に磨かれる・・・

そして頼りがいも高まる・・・そんな循環だから、「できる人に仕事が集まる」ということになるのだと思います。

私、まだ起業した頃の30代前半の頃、年配経営者に言われたことを鮮明に覚えています。

「長田君はいいね!まだ30代でしょ・・・(当時その人は40代半ばだったかと記憶しています)

30代は“何が出来るか!”で世の中の人は、評価してもらえる・・・

でも40代になったら“何をしてきたかで評価される!”だから今は何でもやったらいいんだよ!」と

その当時でも、起業独立するにあたって「こうでなくてはいけない!」「社長なのだからこう!」

なんて思って随分力んでいたのだと思います!

しかし、その一言で、随分楽になったような記憶があります!

30代は可能性を期待してもらえる・・・40代になると経験の蓄積で評価されてしまう。

経験は、たくさんのトライ&エラーの蓄積の賜物ですから、それを怠ってきたらそれは40代になれば「あとの祭り」だということです。

今、50代になって、その先輩経営者の言葉を借りれば、世の中的には「何をしてきたか!」で評価されてしまう年齢になりました。

今思えば、40代でもまだまだ「可能性で評価される若さ」だと思いますし、多分自分が60代になったら50代でも

「まだまだ若い」って言っているかもしれません!

これが、成長意欲・・・の証なのだと思います!

令和初の師走は始まったばかりですが、今年は師走のような毎日が多い実感があります。

しかしながら、だからといってゆっくり考えている暇がないかというとそうでもありません!

実感することは、考え込む時間が短縮されています・・・これまでたくさんの時間かけて考えても、同じ結論、

同じ結果のことが多いことに気付いてきました。

だからこそ、考えて一定の答えを出す速度が速くなりました・・・そこでうまくいかなければ即修正すればいい・・・

そんな余裕もかつてよりできるようになってきました。

ネット社会になって、人ひとりが入手できる情報量は莫大になりました、つまり判断できる材料がたくさん、

しかも即座に入れることが出来るようになりました。

これまで時間がかかってきてきたこと(調べるなど)でも不要になってきています。

情報量や速度が速いからこそ判断する基準も複雑になってきているのかもしれません。

しかし、人ひとりに与えられている時間はかつてと変わっていません。

だから、成長意欲の高い人ほど、自ずと判断力を求められるし、何かを決めて動く能力がますます上がる・・・

だから益々「師走度」が高まるのだと思います!

それがややもすると20年前になかったGAFAと言われる企業群が席捲する「令和」の時代の幕開けなのかも・・・