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Monthly reportマンスリーレポート

「社員総会2019」

5月から時代が令和に変わりました。

今回は先月開催された社員総会でお話した内容を振り返って文字で落としてみましたので是非受け取り直しをしてもらえればと思っています。

ホロ社も創業20年、、、平成の時代に生まれ、育ってきて、まさに時代の節目に成人を迎えることになりました。

そういった意味では次なるステップを踏むことが宿命付けられているようにも思います。

このこれまでの20年の振り返り話をすると20時間くらいかかりそうなので、今回は未来に向けた話を少ししたいと思っています。

 

とはいえ、まずは2018年度を振り返ってみたいと思います

2018年12月にセトレ5店舗目の「セトレならまち」がオープンしました。

「地域資源を企画する」を掲げ、新たな取り組みを行いました。

奈良の伝統産業・地場産業の手技を体感、体験できる「匠室」をつくりました。

300年続く畳職人・浜田さん、吉野の伝統産業・手漉き和紙の福西さん、奈良の古来から続く左官技術の再現にチャレンジしてくださった井上さん・・・

などなどの技が集結された空間です。

奈良の伝統野菜・大和伝統野菜を栽培する「ならまちファーム」を中庭に配しました。

その場で素材を摘み上げ調理するシーンをライブ感もってお客様に伝えられるようにということからチャレンジしました・・・

古来から神社などでは受け継がれてきた「雅楽」の演奏と体験を地元・天理大学のOBの方々に定例で行ってくださっています。

これまでも、セトレでは「地域資源を企画する」ことを行ってきましたが、今回のならまちでは、より進化した形で実現させることが出来ました。

2020年6月に、JR西日本と共同で設立したJV会社が経営する、京都・梅小路公園前でホテルを開業します。

既に今年の2月から着工しています。

このホテルは144室と、これまでのセトレよりも大きな施設になりますが、コンセプトはセトレの世界観をベースにした企画で進行しています。

過ごしの時間・空間 そしてつながりつなぐ、、、というコンセプトから、「ポ~とできる時間・空間」、

そして「PORT=港=人と人が行き交う結節点」という2つの意味の掛け合わせ・・・

そして「ホテルのようでホテルでない」ということから業態をも表現する「POTEL」という名称をホテル名として打ち立てました。

来年開業に向けて準備が進んでいます。

京都の次は、滋賀県で唯一の新幹線発着駅でもある「米原駅」の駅前開発プロジェクトです。

3haもの敷地はざっくり言ってサッカー場5面(ないしは甲子園球場1個分弱)ほどにも及ぶ広大な土地です。

そこにはホテルの企画だけでなく、人が集まる商業施設やコンテンツ、また生活インフラになるべく施設をつくっていく予定です。

これまでは、ホテル単体での企画、開発といった事案がほとんどでしたが、最近ではホテルを取り巻く全体の街づくりの類の企画、

開発といった事案が舞い込んできます。

地域の文化度・民度を高める街づくりにおいて、ランドマークになりえるホテルにセトレ等で培ってきた実績が認められ始めてきています。

セトレがホテルという領域を超えて、ホテルを取り巻く周辺環境の世界観をどう築いていくのか??というプランニングを担う展開へ広がって

事業領域が広がりつつあります。

どれも、ホロニックの進化が新たなチャレンジの機会を生んでいるのだと思っています。

「つながりつなぐコミュニティ創出企業を目指します」

このミッション、ビジョンは社内でも馴染みになりました

各部署、または皆さんそれぞれが、おのおのの解釈の元、「つながりつなぐ」という実践をし、それが着実に浸透してきていると感じています

そんな中で、以前この「つながりつなぐ」のその先には何があるのだろうか?という、ある意味素朴、ある意味鋭い問いかけをGC田中さんよりもらいました。

その時、少し考えて(というか、己を振り返って言葉を探した感じ・・・)わりと明確に言葉が出てきました。

この先にあるのは「生きがい、やりがい、働きがいに溢れる社会」

ひょっとすると、これは、「つながりつなぐ」の“先”・・・だけでなく、“基”でもあるのではないかと思い直しました。

そもそもホロ社を創業した時の私自身の自己実現欲はそこにあったのだと振り返られます。

社会人駆け出しだった今から25年ほど前、自分の周りにいる会社の先輩、同僚にこの「甲斐」をもって仕事をしている人が少ないと感じていました。

(勿論素晴らしい先輩、上司もおりましたが・・・)

でもきっと、甲斐を持てれば、もっと会社はよくなり、そんな人たちばかりになれば閉塞感のある社会

(その頃バブル崩壊直後だったこともあってかそう感じていたのかもしれません・・・)もよくなるのではないかと素朴に思いました。

だったら、そんな会社をつくって、そんな社会創りに貢献出来ないだろうか・・それが叶えばビジネスも成り立つのではないか・・・と考えました。

そんな青臭い希望こそがホロ社誕生の礎(いしずえ)だったのかもしれません。

この原体験からのチャレンジが現在に至るまで続いているような気がします。

またホロニックという社名の語源もここからきているのではないかと思い返しました。

ホテル業、ウエディング業、サービス業・・・といったことを現在行っていますが、いわゆる業態などは私の中ではこだわりはありませんでした。

つながりつなぐ・・・もそういった意味ではこの「生きがい、やりがい、働きがい」に溢れる社会創りの手段なのかもしれません。

いわゆる、経営の目的である「生きがい、やりがい、働きがい」ですが、では誰に対して「甲斐」を持てるようにしたいのか、

また私たちが出来ることは何なのか・・・ということですが・・・

それは私たちがかかわるこの3者に対してなのではないかと思うわけです。

例えば、お客様にとっての甲斐とは何でしょうか?

私たちはお客様の要望や要求を忠実に、従順に聞くだけでなく、お客さまにとって、新たな発見であったり、再発見があったりするシーンをつくることです。

また、同じような価値観を持つ人同士をつなぐ

普段出来ない体験や体感を味わってもらう・・・

すなわちお客様にとって「気付き、刺激、元気」になるようなモノ・コトを提供していくことで、お客様が明日の活力にもつながり、

それが「生きがい、やりがい、働きがい」を持てる一助になるのでないかと思っています。

それにつながる、場所や場面、機会などを”企画!“していくことが私たちの本流ではないかと考えています。

スタッフにとっての甲斐と何でしょうか?

スタッフの皆さんにとって甲斐は、そりゃ勿論、給与や報酬が上がることはあるでしょう!

それを叶えるにはお客様に対する私たちが提供する商品やサービスの価値評価を高める・・・

つまり売上とか利益が高まる状態になることです。

これしかありません!そのためには昨年度のテーマでもありました「企画脳=価値」を磨くことです。

また、最近では「多様な働き方が出来る」とか「豊富なキャリア選択ができる」などがあるでしょう!

働きがいに溢れる会社であれば、それは「いい会社」でしょうし、おそらく離職率も低く、会社に活力が生まれてくるでしょう・・・

それは「いい社会創り」にも直結するのではないでしょうか?

私たちにとって関係する地域、生産者、職人さんなどの作り手さんにとっての甲斐とは何でしょうか?

私いつも感じるのですが、この方々と話していると、想いやこだわりを語っている時はとてもよい表情をしています。

それに真剣に耳を傾け「へ~」とか「ほお~」とか聞いているとすこぶる嬉しそうな顔をします。だから、私思いました・・・

この方々の想いやこだわりを伝えていくことや、お客さんとつなげてあげることで、皆さんの甲斐が生まれてくるのでないかと・・・

しかも、その想いとかこだわりが強ければ強いほど私たちにとっても発見や再発見が生まれ、共感度も増すのです!

つまり人に教えたく(自慢?)なっちゃうのです。

ということで、ホロニックにとって最も大事なこと・・・いわゆる「理念」はこの「生きがい、やりがい、働きがいに溢れる社会創りに貢献すること」です。

それを土台にした上で「つながりをつなぐ」というビジョンやミッションがあるのだと改めて思いました。

だから、この理念は、つながりつなぐの「その先」であり「その基」でもあるのです。

ホロニックでは今後是非こうしていきたいと思っています。

全ての意思決定ないしは判断基準をこれ!

(お客様・スタッフ・作り手さんにとって)「それは果たして生きがい・やりがい・働きがいにつながっているのか?」

これから(今)からやることは、何が基準で決定されるのか、、はブレなくこれによって下されるようにしたいわけです。

予算がないから、、、上司の指示だから、、、個々人の願望や良し悪し、、、などで意思決定を躊躇したくないわけです。

そしてこれは社長とか幹部メンバーに限った意思決定でなく、誰もが、社員全員が、この基準でもって意思決定できるようになったら本望です。

これが未来の、そして永続的なホロニック文化にしていきたと切望しています。

ここまで話して「働きがい」について具体的に手始めに?実現しましょう・・・

ということで「生きがい・やりがい・働きがいを満たす行動を起こし成果を出した事業所」にはMVP旅行を贈呈しようとなりました。

是非この実現に向けて精進してもらえると嬉しいです。

最後に、ホロニック創業20年を経て、社員総会では皆さんが「We are HOLONIC!!」と雄たけびをあげる(笑)シーンを眺めながら、

20年前まさに「俺の会社、、、」から静かに始まった法人格が大きく変化や進化をして今や「みんなの会社」になっているように感じました。

会社は誰のものか?・・・という問いかけをされるとこぞって、「株主のもの」と答える人が多いです!

確かに「会社の所有者」ということでいえば「株主のもの」で間違いはないのでしょうけど、かといってそんなシンプルな話でもないように思うわけです。

「みんなそれぞれにとっての(みんなの)会社」になっていくことで、「生きがい・やりがい・働きがいのある会社」になるのでしょうし、

ひいては、それが甲斐の溢れる社会になっていく一助になっていくのだと信じています。