アフターコロナを切り拓く!
全国緊急事態宣言が解除され2月から始まったコロナパニックのひとまずの収束の兆しが見えかかっています。
とはいえ、世界に目を向けるとまだまだその余波が巻き起こる空気は収まってはいません。
誰もが経験したことのない事態に遭遇しているわけですから、この先どうなっていくのか、予測や想定は出来ても所詮それを超えることは出来ません。どうなるかわからないこれからの行方に対して「切り拓く」という意志を持つしかありません。
先月までは、まさに「火災発生の中での消火活動」ないしは「救命救急病棟に搬送されとりあえずの救命処置」といった状態だったのだと思います。そのような時は、人間誰しもが、一致団結し結束しコトの終息に文句を言わず、または矢印を他に向けず走れるものです。
そして、その火災が収まったら、改めてその焼野原になった姿を目の当たりにして希望を失う。これは戦争を経験した先人たちはこのような感覚だったのではないかとも想像します。
さて、これから復興ということになります。
今回は目に見えないウイルスという敵ですから、第二波、第三波などが起こる可能性もあるのでその復興の仕方や考え方もこれまでにない発想が必要と言えるのでしょう
このパニックの最中、様々な価値観の変貌がありました。「NEW NORMAL」なる「新常態」という言葉や概念が出てきました。
私も実感しますが、仕事においては「リモートワーク」がこれまでになく促進されることは間違いないでしょう。
一体これまで、「なぜ会社へ出勤していたのか、しなくてはいけなかったのか」・・・そんな考え方が広がってきています。
ミーティングも、とりわけ、報告会や議論主体といった場はむしろリモートの方がよい。
移動する時間も不要、その分有効に時間を使える、オフィスの空間も不要になることで経費も抑制できる・・・
困るのは、「仕事をしていたつもり」のつもり違いの人だけ・・・そしていわずもがな「つもり違い社員」は会社やチームにとっても有益ではないわけなのでそのあたりが浮き彫りにされるという話です。
非効率な仕事が見直される、一方で仕事の成果が、より問われる
(=勤務時間と仕事の成果が比例しないことが露呈される)
デジタルシフトが加速する・・・一方で逆に人と人のつながりが重視される
(=人との物理的関わりの必要性が減る一方、真の精神的な人と人との関係性が求められる)
この一見すると二律背反みたいなことが起きるのではないかと思っています。
これって、これからのビジネス社会においては「より質の高い仕事」それは・・・つまり「スキルやセンスを求められる仕事」・・・つまり「相手から必要とされる人」になる必要を迫られることになるということです!
でも相手から必要とされるけど、御用聞きのような仕事はAIなどによって代替されますので、これからは益々「自分に磨きをかけることが自然にできる人」・・・私的には「自覚力・自習能力の高い人」だけが生き残っていくように思います。今後、ホロ社の業態の会社に限らず、コロナによって会社が傾き、つぶれていくところも増えると言われています!
しかし、おそらくそこで潰れていく会社は、そもそもコロナが引き金にはなったかもしれませんが、早かれ遅かれ退場を余儀なくされた業態、業種、また会社(組織)だったということなのだと思います!
その余波に振り飛ばされないようにしなければいけませんし、そこを踏ん張れるのは、勿論社長などの経営者の胆力は不可欠ですが、やはりそれまで培って、築き上げられてきた社内風土や文化が頼りなのだと思っています。
それって、それを担ってきているのは今のホロ社員ひとりひとりのセンス(生き方、考え方、情熱)です。
私は今のホロ社はそこ・・・どういうわけか・・・(笑)全面的に信じることが出来ます!だから、今の私の中に(“怖さ”は全くないと言っては嘘になりますが)「怯み」というものは全くありません。
それは昨年の今頃に開催された「社員総会」で皆さんが「WE ARE HOLONIC!」と雄叫びを上げていた私的には大変印象的だったシーンを思い返すたびに感じるのです。だからそれ故に、この誰もがピンチな局面の今こそ、変革していく最大のチャンスだと思っています。むしろ・・・そこを沸き起こせなければ最悪のピンチに陥ってしまうと思います。
引かない姿勢で、攻めていきたいと思っています!
これは予測や想定の域ではありますが、今後ホロ社の近い業種業態の中ではインバウンド主体の対象の事業者はしばらく厳しい。集客を目的としていた業種、業態、事業社も当面厳しい。
その中で、密接を売りにしていたような業態の事業者は、この先ずっと厳しいのではないか。
つまり・・・私たちのようなハコモノ集客装置産業は構造的に成長していく産業としては厳しさを増すと思います。
これは対面接客を目的にしたサービス業が好きでその職に就いている人、ないしは事業者には「死の宣告」みたいな話です!
しかし、だからこそまさに、変革、変身をする・・・今風でいえば「トランスフォーメーション」をする必要があるということです。
意味や意義のあるものしか、残らなくなる、逆に言えば、意味と意義こそが大変重要なポイントになると思います・・・
前記した会議やワークのありかた、出張もそうです・・・宴会もそうでしょう! 結婚式のありかたも変わるかもしれません!泊まるだけの寝床的ホテル・・・そこに意味はなくなるのではないでしょうか?外食だってオンライン飲み会の方がよいっているスタイルも少なからずあるでしょう(私も実感しかかっています)
まさに「意味!」
ホロ社・・・とりわけ、セトレにおいては一昨年くらいから「モノ(食材など)をコト(物語)にして発信」とか「コト(物語)をモノへ詰め込む」、ということで地域資源を企画する!ということを唱えています。
泊まる理由のない人に泊まってもらうには?ということに腐心する・・・
そのためには地域資源を活かす、その地域の担い手を掘り起こす・・・そのことで地域の魅力を発信することで地域社会に貢献する・・・と言い続けてきました。
ハコモノ装置はあくまでも、そのための「舞台」(手段)に過ぎないわけです。
そう考えると、実は、私たちはホテルといった業態にこだわる必要などないのです。
ホテルを経営している会社が、ホテルじゃない・・・といってしまっては身もふたもないわけですが、しかし、昨年も闘魂塾で言いふらしました。
「ホテルじゃない何かへ」
まさにこのテーマを切り拓いていく絶好のチャンス!このコロナによってそこに変貌、変身していく勇気をもらったように思っています。
そして、それもやっぱり「早かれ、遅かれ」だったのだと実感しています。
思えば20年前の創業の頃は「ブライダルプロデュース事業」からスタートし、式場運営、遊休店舗、施設の再生、ホテルの再生、コミュニティホテルの運営・・・と姿を変えてきたわけです。
10年くらい前「セトレって(どんなという意味を込めて)ホテルなんですか?」とある人に聞かれて「セトレはセトレです!」って訳のわからない返しをした記憶があります。
まさにここから!リセットボタンを押すタイミングだと思っています。