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マンスリーレポート

2016年12月

社会と顧客をつなぐこと

今年もあと残すところあと僅かになりました。

今年を1年振り返るとどんな変化や成長があったのか色々思うことがたくさんあります。

その中で「つながりつなぐ」というキーワードが社内においても随分加速度的に浸透されてきたのではないかと思います。

それまでもホロ社は「つながりをつなぎ、絆を深め、共感の輪を広げる」という文言がHPなどでも紹介されていましたので決して最近出現した言葉でも概念でもないのですが、

それを実践につなげられていなかった。。。。。それが今年実践されてきました!

「浸透」には「言動」(掲げられていること)が「行動」(実践されること)につながる、すなわち「言行一致」になることによってかなうのだと改めて実感しました。

「やることを決めて、決めたことを守る」

この基本に忠実な姿勢や思想が、「望む結果」を掴み取るもっとも近道なのだと思いました。

一方、一見当たり前(簡単?)に見える(思える)この「2つのアクション=やることを決めること/決めたことを守る」ことも案外にも簡単でもありません。

他人にやらされていることをするのは苦痛でもありますが、自分で決めたことをやるのも容易ではなかったりします。

見方によっては他人からの指示ほどこそ楽なこともありませんし、自分で決めたこと(自由)ほど大変なんてこともあります。

とどのつまりは「自分の意志次第」ということなのでしょう。

「決めること」も「行動すること」もうまくいく要諦は「自分の意志」

逆に言うと、望む方向にいく(いかない)理由は「自分の意志の強さ(弱さ)」

ということになります。

私、今年、ホロ社の方向性において見えたことのひとつ

それが表題にあるアクションです。

「社会」というと概念が広がってしまいますが、わかりやすいところでいうと「地域」、広く言うと「世の中」深く言うならば「未来=次世代」です。

「地域」をさらにわかりやすいところで言えば「地域の食に関する生産者」いわゆる「第一次産業従事者」です。

農林水産業は今の日本で言えば、右肩下がりの一途です、ゆえに後継者も育っていないどころか消滅していく勢いです。

しかし、「食べること」はなくなることはありません。

つまり「なくならない産業」であることは間違いないわけです。

昔、食べることに苦労していたわが国の時代では「お百姓さんに感謝の気持ちを忘れずに米粒は残さない」ということが常識で、

かろうじて私の幼少時代もそんなことを語り受け継がれ続けていました。

しかし、もはや「飽食の時代」・・・作り手への感謝や敬意は確実に減退しています。

そんな中で、まだまだ駆け出しではありますがホロ社では、「作る人」と「食べる人」をつなげる活動を多くのスタッフで共感しそれを活動にしていく行動が活発になっていきました。

私達サービス業に従事する人間は、とかく「顧客第一(ファースト)」・・・・この顧客とは「消費者」つまり「お金を払ってくれる人」です。

その「消費者」に支持され、喜んでもらうためを唯一の「正しい行動」として従事してきました。

いわずもがな、それは大事です、しかもこれから時代が変わろうが商売の風習が変わろうが「お客さんに喜んでもらう」ことを追求しないで成り立つようなことはありえません。

しかし、消費者の欲望だけのニーズを追求することが「唯一正しい」わけではありません。

食で言えば「食べる人=消費者」がいる向こう側には「つくる人=生産者」が必ず居ます。

その地域、ないしは国内でその「つくる人」が減ってきている現象は、決して良好ではありません!

明らかに「社会課題」です、もっと言えば「未来の課題」です。

先日東京の下町に出来た「チーズのこえ」 http://food-voice.com/ という北海道チーズの専門店を経営する今野徹さんという方の記事を読みました。

札幌出身で道庁に入職した今野さんは酪農を中心に様々な分野に人脈を広げ農林水産省に出向するなど活躍しましたが、TPPなどの農政にもどかしさを感じ退職

「良い品が多いのに東京でほどんど知られていない北海道チーズ」の商売を始めました。

道内30もの生産者とつながり、「店のお薦め」はつくらない

チーズと作り手についてとことん伝え、買い手に好みのものを見つけてもらうことに徹しているそうです。

そして「牛・草・水・土・・・チーズはたくさんのものと関わる、買って食べるだけでなく、知って考えて欲しいんです」

ということでした・・・

これって、かつて「消費者第一(ファースト)」であればありえない志向です。

「消費者=お客さん」に「知って欲しい」「考えて欲しい」・・・そんなこと言うセンスの売り手が居たでしょうか?

でも今野さんはいわゆる売り手側からの「上から目線」なのでは決してありません!

消費者の向こう側にいる「作り手」の想いを繋ぐ行動に徹しているということです。

「“買い手”と“作り手”をつなぐ“売り手”」どちらにも迎合しない「売り手」

(どちらかというと「作り手」・・・つくり手の技がなくなると「業」がなくなりますので未来にとってよくありませんので・・・)

これがまさに「つながりつなぐ」ことの真髄なのではないかと思ったのでした。

今野さんは更に言います。

「食と農を通じてワクワクして欲しい・・・なぜなら食べることは生きることそのものだから・・・」と

ホロ社は、そしてホロ社のメンバーひとりひとりのミッションは「つながりをつなぐこと」

それは「社会」そして「未来」とつながっているでしょうか??

今年思考し、行動してきた「つながりつなぐ活動」を来年さらに進化させていく大変重要なキーワード

「それは、社会と、または未来へつながっているか?!!」

この問いをテーマにしていく礎が今年できたのではないでしょうか!!