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マンスリーレポート

2014年09月

「"コミュニティ“を新たなブランドコンセプトに 地域密着(共生)型のホテル経営を実現する」

今月ダイヤモンド社から「トップフライト」という書籍が出版され、その中でホロ社が紹介されます。

その内容が下記です!。

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淡路島産のイノブタに、淡路島のタマネギとレモンを添え、味付けは昔ながらの製法で作られた淡路島の塩。これは海の向こうに淡路島を臨む、神戸市舞子のホテル「セトレ」のレストランで、来場者に振る舞われた食事の一例だ。

このようにホロニックが運営するホテルでは、地域の食材をふんだんに用い、地元の人すら見逃しがちな土地の魅力や可能性を一緒に味わう。そんなシーンが多くある。そして食べるだけでなく、例えば生産者を呼んでその思いや食材のこだわりを伝えたり、現地に行って農業体験をするツアーなども実施。「地産地消」に「知」や「体験」を乗せ、「共感」や「愛郷心」をつくり出し、人と人とのつながりを豊かにしていく。今までにないホテルの在り方を提唱してきた。

実はホテル業界で注目されている1つのキーワードに「コミュニティホテル」がある。これは、一般的には大都市圏の近郊都市や地方都市に立地し、宿泊、飲食、婚礼など複合的な機能を持ち、地域資源を生かして、町のコミュニティに根ざした運営を特徴とするものだ。ホロニックのホテルもその形態の一つと言えるが、同社代表の長田一郎の狙いはもう少し深い。

「私たちが目指しているものは、ホテルという存在をハブとした人と人、人とモノとの魅力的な繋がりを演出していくことです。現代は以前のような地域における人の連帯が希薄になり、さまざまな弊害が生まれています。そういった問題点を解決するためにも、趣味や志など多様なテーマで人が集う場を作り、共感できる仲間を増やし、共にホテルを育てていくような関係性や場を作っていきたいのです」

このため「地域とのつながりの強化」も、通り一遍のものではない。例えば、料理長が評判の牧場に日参し、生産者との対話を通じて素材の見極めをしつつ、絆を深め、こだわりの地元食材としてメニューに並べたり、地元の伝統産品でオリジナルのアメニティを作ったり・・・。今後は、郷土史家と協力し、地域の歴史をまとめ観光客や地元の人に提供していく試みも想定しているという。そして冒頭に紹介したようなさまざまな交流・体験の場を用意し、地域資源の掘り起こし、可視化、共有に力を注いでいるのだ。

=繰り返し永続的に支えられるコミュニティホテルへ=

ホロニックは、長田がこれまでの証券会社やブライダルベンチャーでの経験を活かし、「ホテル・ウェディング・レストランを開発・再生し、地域コミュニティを活性化させる」ことを目指して、1998 年に設立された会社だ。

2005年にオープンした「セトレ」1号店は、経営破たんしたホテルを買い受け自社ブランドとして再生したもの。明石海峡大橋を正面に、全室テラス付の客室やブライダル施設をもつコミュニティホテルとして、現在のホテル運営の基礎を形作るものとなった。

その後、第3セクターの施設の経営権を譲り受けた「ホテルシーガルてんぽーざん大阪」、姫路市広嶺山の旧国民年金宿舎を改装した、セトレ2号店の「セトレ ハイランドヴィラ」など、「再生」をキーワードに、自社ブランドのコミュニティホテルの運営や、地域資本ホテルの受託運営を軸にビジネスを拡大。さらに2013年には、ヤンマーグループからの運営受託で「セトレ マリーナびわ湖」を開業。設計、コンセプト段階からホロニックが深く携わった初の新築ホテルである。また今後も、積極的に「セトレ」シリーズの施設を拡大していく予定だ。

経営の主軸は地域のコミュニティ創造を促す多彩な企画と以前から得意としているブライダルビジネス。その位置付けを長田は「前者はブランディングの柱、後者が収益の柱」と解説する。従来抱いてきた「ブライダルだけの勝負では専門の会社に勝てない」という危機感と、「結婚式だけの一過性の関係では物足りない。もっと長くお付き合いできる仕事をしたい」、その二つの思いを束ねつつホロニック独自のビジネスを編み出してきた

「結婚式を挙げるということは、これからその町での生活が始まるということ。そして地域のコミュニティの担い手になるということです。その方々が、町に詳しくなり、好きになり、愛着を持って生活していけるような、そんな環境を作っていきたい。そしてその時、ホテルや式場が中心となって果たすことができる役割はとても多いと思っています」

 

ここに書かれている取組については大よそこれまで「やってきたこと」が書かれていますが「やり続けていること」はほとんどありません。

そういった意味でここに書かれていることは「これからのホロニック」と言ってもいいでしょう

充分ではありませんがこの1500文字余りの文章の中に「ホロ社のこれから!」が大よそまとまっています。

私たちは「コミュニティ」を軸にした「ホテル」づくりを目指しています。

コミュニティという言葉自体が多様に使われ、様々なとらえ方をされるためにとてもわかりにくい業態ともいえます、

わかりにくい業態ですから、事業として成立するには難しい業態といえます。

ましてや過去の事例がありませんのでベンチマーク先もありません

そういった意味で私たちのやろうとしていることは、唯一無二の会社」になることへのチャレンジでもあります

私たちの言う「コミュニティ」は「つながりづくり」です。

「つなぐホテル」です。

ホテルという業態そのものは本来「(お客様の)待ちの商売」もしくは「(お客様を)引きつける商売」です。

自社施設(ハコモノ)に「来てもらう、そしておカネを落としてもらう」そのために「TO~へ」や「FOR~のために」の精神でお客様と対峙していく商売です。

つなぐホテルは、それを超越します。

「ヒトとヒト」「ヒトとモノ」「ヒトと地域」、それらが共感や共鳴などでつながる、つなげる「場としてのホテル」です。

「WITH ~と共に」の精神です。

人と人との関係性が希薄になってきている昨今、それによって起きる様々な問題、課題が増えてきている世の中ですが、この私たちの活動はそれを解決していくことが出来るかもしれません。

また、それらのつながりを築くことで人々の「いきがい・やりがい」などを持つことで幸せをつくりだすことが出来るかもしれません。

「コミュニティ=つながり創り」も、社会的課題の解決によって社会に貢献すること、そして人を幸せにすることでよりよい社会にしていくことに貢献していくという大目的のための手段です。

そんな”重要な手段“であるコンセプト。

それが、「つながりづくりの拠点としてのホテル(事業)」です。

原稿にある「収益の柱」とうたうブライダルの事業も「ブランディングの柱」であるコミュニティづくりと無関係ではありません。

私たちは単なる「ハコモノ屋」ないしは「イベント屋」、そのための「演出プロデューサー」になりたいわけではありません

結婚式というイベントを通じて、生涯お付き合い出来るお客様、セトレであればセトレのコンセプトに共感していただいたお客様との関係性を大事にしていきたい。

そう考えると、収益の柱とブランディングの柱は別物ではありません、極めて密接につながっているものです。

しかし、今のホロ社は、そんなビジネスのモデルも、社内の空気もまだまだ至っておりません。

全然まだまだです。

なので、この原稿通りの会社にしていくことがホロ社経営のまさにこれからの大テーマです。

私はその啓蒙活動に寝食を忘れてまで尽力していくつもりです。

そして、これがつながってくる会社になれば、必ずや「よい会社」になっていくと確信しています。