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マンスリーレポート

2009年01月

「情熱を持って臨む」

 

2009年が幕開けしました。
ホロニックは昨年12月で満10歳の会社になりました。
人間で言えばまだまだ小学生ですが、企業の寿命は30年という言われに沿っていけば丁度3分の1、25歳くらい〔日本人の寿命が75歳くらいとすると〕でしょうか・・・そんな換算をするとようやく(人間的には社会人になる頃ですから)一人前として扱ってもらえるような年齢でしょうか。
よく皆さんには言っておりますが、この10年失敗の連続でした。
この失敗の連続によっていわゆる会社のバランシート、貸借対照表における資本、つまりは「お金」はあまり蓄積することは出来ませんでした。(むしろ借金は蓄積されましたが・・)
しかしながら、それにも代えがたい資産がそれなりに残ったものと思っております。
・私(たち)を信用して人生を託してくれている社員の皆さん
・資金を託してくれている出資者(株主)の皆さん
・ 商品やサービス、理念やコンセプトを信じて一緒になって戦ってくれている得意先様や取引先様
・ そしてもちろんいわずもがな私たちの商品やサービスを買ってくださる「お客さま」がいらっしゃるわけです。
いずれにしても創業時と比べるとこれらの人たちの数は格段に増えているのは事実です。
人材、知財〔ノウハウ〕、社会における存在意義、・・・・10年前になくて今存在しているものがあるということで、成長の証だと自信を持っていきたいと思っております。
失敗の積み重ねで強い土台、体力もついてまいりました。
いずれにしてもこの10年という区切りを持ってさらに組織の飛躍、成長に向けた舵きりに新たな決意を持って臨んでいく所存です。
伸びている会社、勝ち残っている会社の共通していること、それは・・
「トップがやる気満々で、自分の会社をどこにも負けない会社にしてみせる、と情熱の火が激しく燃えていること」です。
ある経営者の講演録を読んでおりましたらこんなことが書かれていました。
「勝ち残る会社」になるためには「経営品質」を高めること
「経営品質」に必要なものが5つ
一番重要なものは「情熱」
2番目「方向性」(ビジョン)、3番目「商品」、4番目「顧客満足」、5番目「社員満足」
とのことで優先順位が付けられていましたが、しかしどれ一つ除いても会社は勝ち残り企業になることは出来ません。
この「情熱」という点からも5つの人間のタイプに分かれるそうです。
①「自然型人間」<ビジネス人口の5~10%>
(人から何も言われなくても自分で自分を駆り立てられる人)
②「可燃型人間」<80%>
(自らは燃えていないけど、誰かが側に来てマッチを擦ってくれれば燃える人)
③「不燃型人間」<1~2%>
(自らも燃えず、人がマッチを擦ってきれても燃えない人)
(このタイプには、根っこからの不燃型人間と、過去燃えていたけど燃え尽きちゃった人間の2タイプ居るらしい)
④「消化型人間」<1~2%>
(せっかくついた火を消して回る人)
⑤「点火型人間」<5%>
(可燃型人間の心にマッチを擦って火をつけることの出来る人)
勝ち組企業のリーダーはこの①と⑤を兼ね備えていることが必要だということ。
まずは11年目を迎えるホロニック社の経営を情熱を持って臨んで行く為には「隗より始めよ」で、この①の自らを駆り立て続けられることをきちんとやっていきたいと思っています。
さて年頭ホロニック社のこれからということで「12年構想図」を作成しました。
これはまさしくわが社がこれから12年かけて到達していこうとする会社(組織)の絵姿です。
考えてみれば今から12年前に今の自分を想像出来ていたかというと・・・12年前にその2年後にホロニック社が誕生することすらイメージもしておりませんでした。
何が言いたいのかというと、これから12年後の自分、また私たちがどうなっているかなどは本当に夢や絵空事のものになるのが普通なのだと思います。
しかし私はこう思います。
夢や絵空事になるのは、その時描いたり、抱いたりしたイメージが抽象的であったり、またあまり想いの強いものでなかったからなのだと思います。
私はこのホロ社の将来の絵姿、有姿をイメージした時に、それに期限をつけました。
「12年後 2021年」と・・・
ここまではしました。
次のテーマはその期限の途中に、また日付を入れていくことです。
やりたいこと、実現したいことに「期限」や「日付」を入れたら、それはもう「夢」ではありません。
それは「目標」になります。
夢は叶わなければ「儚い(はかない)」ものとして済みますが、目標が達成出来なければ「悔し
い」ものです。
この12年構想実現に向けて私は自分を駆り立てていくわけですが一方で、皆さんにも理解してもらうためにも「点火」しなくてはいけません。
そんな明日のことすら予測できない今の社会に、ましてや12年先を見据えていくなどとは理解不能であるのが常識でしょう。
その常識を超えるのに必要な資質こそ「情熱」なのだと思います
向かうべき方向、ベクトル、ミッション、想い、理念信念、座標軸・・・それら情熱を持って遂行していく
これも受け売りではありますが、この遂行していくためには「戦略」が必要で、その戦略をつくる上で大事なポイントが「3つのC」
① CORE COMPETANCE(コアコンピタンス)
直訳すると「芯になる能力」
これはいわゆる「自分たちの強み」「得意技」をつくるということです
② CONCENTRATION(コンセントレーション)
いわゆる「集中」です、①の自分の強みに集中して資源なり労力を費やすこと
③CHANGE(チェンジ)
いわゆる「変化」への対応です
昨年からの劇的な世の中の変化、景気の変化は誰もが予想だにしなかった変化であるわけですが、そんな変化に富んだ時期にはまさしく「これまでの概念、これまでのやり方、これまでのパターン」が意味のないものになります。
これまで積み上げてきたものが一瞬にしてなくなります
これまでの経験則の全否定です。
「非情」な話です。
しかし、そんな「非情」な話が今の世の中で沸き起こっているのも事実です。
そんな「変化」に対して私たちの持つ「強み」を再認識し、それに一点集中して力を投下していく、しかもそれを常識を超える「情熱」を持って!
ホロニックのこれからの10年、20年をつくっていくのは、これからのメンバーの皆さん達です!
10年前は5人6脚で始まった会社です
11年目の今年は128人129脚(アルバイトの皆さんを入れると・・・その倍以上です)
是非この11年目、装い新たなホロニック社の第一歩を皆で力強く踏み出していく所存でございます!
今年も一年宜しくお願いいたします!
 
長田 一郎