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Monthly reportマンスリーレポート

「コンテンツからコンテクストへ」

2021年を振り返ってみると、ほぼ緊急事態宣言、まん延防止などによって各施設の営業活動において順行な状態ではありませんでした。しかし、なんとかスタッフの皆さんが、凌ぎながら気持ち保ってくださっていることで会社が守られているのだと感じています。
この間でも、ホロニックは昨年掲げた「リンゴの木」の戦略を地道に守りながら走ってきました。

 

この内容は年度の始め、また闘魂塾(ホロニックの社員研修)など通じてスタッフの皆さんにはよく見て聞いていただいたかと思います。
これまでのホロニックの生業、本業であるホテル等のいわゆる「現場=土壌」で培われた知見、ノウハウ、事例、経験知などを、物販事業、または同業種や異業種から同業に参入するPJTなどに対するコンサルティングなどに汎用していこうという取り組みのイメージを表しています。
この②③は、このコロナ禍によって急に始めたことではありませんが、このコロナによって加速させた事業です。
②の物販事業は、ホテルのフロントで売るといったものだけでなく、ECサイトや卸、催事出展などいわゆる、セトレに来られるお客様予備軍(入口として)、ないしは、ホテルとしてのセトレのファンになってくださった方への2次的波及で、そのコンセプトや想いの詰まった「モノ≒モノ語り」を提供していこうとして販路(つながり)をつくってことを目論んで始めました。
これは事業としてはまだまだ育てていく段階ですので、まさにインキュベーション(孵化)していく状態ですが、しっかりここは今後、力を入れて取り組んでいきたいと思っています。
③のコンサルティングはこの1年で取扱売上が倍増しました。
そういった意味で、しっかりカタチになってきている事業です!
ここに帰属するメンバーも一気に増えました(10名程度)が、皆ホテル現場を跨いできたスタッフです。
つまり、セトレ(ないしはGC)のDNAを受け継いでいるスタッフです・・・
そういった意味で、生粋のコンサルマンではありません・・・が、それこそがホロニック流のコンサルティング事業だと思っています!
そしてこのDNA・・・つまり実践をしているからこそ、コンサルティングのニーズや評価を高めている、しかもとても有用なクライアントに恵まれています。

その一例がこちら・・・ですが・・・これらの提携先はホロニックの規模的側面からすると桁違いです!
このような大手企業からの要望を満たしていくことが出来ることに可能性を大いに感じ、今後のフィールドを広げることが叶うのではないかと実感しています。

物販事業については、今期、始めたことでわかった様々な課題、難しさ(配送作業、倉庫問題、在庫管理、人手不足・・・)などが蓄積されました・・・さらにチャレンジが必要なわけですが、事業促進、加速をしていく上で、今年は姫路セトレを拠点にして自社製造の工場化をしていくことを計画しています。
自社製造することは、投資含めたくさんの課題はあるものの、それを乗り越えることで得られるメリットがはるかに多いと算段し、そこに踏み込むことにしました!
自社で商品を開発する、自社の場所でつくる、そうすることで、値付け含めた販売戦略を主体的に描き、動かしていくことが出来ます。
全ての商品を自社製造で賄えるわけではないと思いますが、まずはひとつの商品でもそれをかなえることで、今後の成長、ないしはさらなるノウハウを蓄積していくことが出来るのではないかと思っています。

 

まさにインキュベーション(孵化)状態でありますが、ここはやり切って軌道に乗せていくのが今年のひとつのテーマになります。
これらはホテル現場の皆さんにとってある意味、異次元な業態に感じるかもしれませんが、全くそんなことありません・・・
セトレが物販を行う意味は、「地域資源を企画する」という文脈にフィットしているわけです。
「地域資源を企画する・・・」を中心にモノゴトを置けば、ホテルも物販も同じです!
その思想を反映した物販事業を促進していきます!
コンサルティングも新規開発案件であれば、いわゆるセトレのコンセプトでもある・・・「コミュニティ型」という枕詞が付きます。
それは「地域資源を企画する・・・」が求められていうことでもあります。
まさに、「地域資源を企画する」コンテクスト(文脈)はこの3つの業態全てに共通しているキーワードでもあるのです
さて・・・今年・・・来期(4月~)に向けた社内の取り組みを3つお伝えしたいと思います。

 

ひとつめ「六方よし」
江戸中期・近江商人の教えからきた商売原則が「三方よし」
「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」・・・この3者が潤って商売が持続的に繁栄していくというところから伝来されています。
当たり前ですが、売り手だけ潤って買い手がよくなければ「暴利」、
買い手だけよくて、売り手が潤わなければそもそも商売が成り立ちませんし、ここに世間よしがなければ、犯罪が起きたり、ギスギスした社会になるのでよいことありません。
なので、これは誰も否定できない、まさしく商売における原理原則的なことだと思います。
しかし、これからの社会、この「三方」にさらに3つ加え「六方よし」
ここをホロ社は捉えていきたいと思っています。
加えるのは「作り手」「地球」「未来」
これからの社会をも見通していく上で、ステイクホルダー(利害関係者)は、お客様、株主、地域社会だけでなく、もっと大きな視野、視座で見ていく必要が出てきていると感じています!

 

まず、ここにある「作り手」
これは従来からセトレではずっと大切にしてきた、地域資源、、換言すると地元の作り手、担い手、職人さんなどその地域ならではのこだわりと想いを持った方々とのお付き合いです。

これはサービス産業の現場の人から言わすと、「業者」のひとつとして数えられたりするし、言い方を「パートナー」と表現したりするところもありますが、どちらにせよ・・・いわゆる「出元」・・・いうなれば作り手の背景を物語にして伝えていくことに価値の本質があると思っています。
ここは、今のホロニックの皆さんにとってはいわずもがな・・・なところだと思います。


従ってここについては、既に実践として既に行われ皆さんの理解の及んでいるところですので、今後、より深めていくことに意識を高め、注力していくことだと思っています。

「地球」

まさにコロナをきっかけにして、環境問題に関しては、より注目を増してきました。

感染症が、野生動物と人間の接触が発端になっていることもありますが、それは、地球の環境問題にも紐づいているし、世界の人類のライフスタイルの豊かさが増すこと(望むこと)で、環境と気候の変動を巻き起こしてきていることが、一層、人類ひとりひとりが自分事として捉えていく傾向になってきたからだと思います。

SDGsの取り組みが世界的なコンセンサスになっています!

SDGs活動が目的化されている節もあるくらい加熱して、それがどうか・・・ということもありますが、ハッキリしていることは、地球にも限界があるということです。

そこに私たちも、少しでも意識を持って、出来ることを取り組んでいきたいという意志表明をしていくこということです。
そのひとつが「VOTE ACTION」

私たちが活動していくことを、お客様にも参加、参画してもらおうということで、投票形式のアクションをしていく・・・つまり、お客様を巻き込ませていただき、共感の輪を広げていければとの想いからの取り組みです!

この図では一例を挙げていますが、私たちは「食」を扱うビジネスでもあるのでその分野であれば皆さんにとってもわかりやすいのではないかと思っています。
廃棄を減らすこと、資源を循環すること・・・この取り組みをしっかりした考え方を持って進めていけるようにしたいと考えています!
是非ホロニックの皆さんにも考えていただきたい取り組みです! 楽しく触れる、触れながら学ぶ、学びながら楽しむ・・・そんな店舗づくりを目指していきたいです。
大きく言えば、私たちは「地球」で活動させてもらっています!
そのフィールドを守っていくのはある意味、義務ではないかと・・・そういう意識も持ち合わせて・・・

「未来」

商売を持続的にしていくためには、未来も明るくなければいけません。
私が小さい頃は、日本では高度経済成長ないしは、バブル期のかかりの頃・・・経済的裕福さが明確なひとつの国民全体のゴール(答え=未来)だったのだと思います。
当然、気候変動や自然現象は無限の産物だと思っていた・・・というのが多勢だったのではないかと思います!
しかし、そうではないことがわかってきた現在・・・未来・・・次世代を生きるこれからの人材の、これまでのツケを遺さずのバトンを渡すにはどうしたらよいのか・・・
これは今現役世代の私たちが真剣に考えるべきことなのではないかと思うわけです。
これからの未来を予測することは誰でも出来るかもしれませんが、予測はしばしば外れます。
予測も大事ですが、意志こそ大事・・・その意志の真の当事者は若手、ないしは子供・・・
これからの自分事を捉えられる人から私たちは学ぶ・・・そんな考えから「CFO」という制度を取り入れることにします。
会社用語で言えば、これは「チーフ・フィナンシャル・オフィサー」・・・訳して「最高財務責任者」ですが・・・この取り組みは「チーフ・フューチャーシップ・オーガナイザー」

まさに「未来を考えるチーム」です

当然、次世代という意味で未成年の人たちに力を借ります!

そして、彼らはインターンでもアルバイトでもありません・・・経営ボードに位置づけます。
忖度なしに、自分たちが理想とするこれからの社会、その社会における理想的な会社って何か・・・じゃあ・・ホロニックってどうなの?を具申、提言してもらうことが趣旨です。

今、SDGsがひとつのブーム・・・それは興味、関心を持つ人が増えてきていますが、今のZ世代以下の人たちは、興味、関心レベルでなく、「常態」・・・すなわち普通なのです。
ここの差は意識が高い、低いといった相対的な線(違い)で図られるものでなく、まさに断絶されているくらい(三途の川の向こう側にいるくらい)の違い、、、つまり価値観、つまり「生き方のありかた」の違いがあるくらいと個人的に感じています。
その自分自身の感覚、そして未来の会社を展望したときの今の位置、などを想像したときに、自分のアタマだけで消化、整理できない次元になっていると危機感を持って自覚しています!

そこを全社もってブレイクスルーしていきたいと思っています。


そして2つめ「多様な働き方」

これもコロナをきっかけにして人々の働き方が多様化しました。
ZOOMを利用するなど、コロナ前にはなかったことです・・・リモートワークなどという概念が一般的ではありませんでした。
私たちのような対面接客業をする会社や、とりわけその現場にとっては、このリモートの活用は、他の業態、業種の会社ほど進むことにはなりませんが、それでもこの加速の仕方は早い・・・
そしておそらく確実的にこれはコロナが終息したらまた元に戻ってZOOMが廃れる・・・といったことはないと思います。
オフィスに出勤しなくても仕事になる(仕事が出来る)ことが明らかになりました。
そうなると・・・ただそこに居る(存在する)ことだけで価値や意味を出すこと、またはこれまでの経験とか、肩書といった価値が希薄になります・・・
成果を出すこと、アウトプットが出来ること・・・DXやAIなどが促進されることにより、人には作業的な仕事でなく創造的な仕事が求められる・・・(逆にエッセンシャルワークの価値は見いだされていく)
創造的な仕事はクリエイターといった特殊技能?を持った人たちの専売的な役割ではなくなり、仕事人全員に必要な資質になると思います。そう考えたら、当然多様性というキーワードが必要になりそうです。

これまで日本では「終身雇用」「新卒一括採用」「画一的な縦割り組織」などが一般的でしたが、それって非多様性の権化みたいな話ですから、早晩、このあり方はなくなっていくだろうし、性別、国籍、年齢などの垣根も大きく変わる、、となると採用基準も変わるし、人事や評価などの精度も多様化するでしょう。
働く人の組織(会社)の帰属性も薄れる(というか、自身のキャリアや未来開拓の手段に会社があるとなる)、となると、副業や兼業などは当然の帰結点になる。


そのような人流は、雇用する側もされる側も積極的に取り組んでいく必要が出るでしょう!
そんなことからもホロ社は来期以降、「多様な働き方」を啓蒙促進していきます!
そもそも、ホロ社はいつからとなく、なんとなく柔軟な働き方が出来るような環境になってきているように気もします
(そもそも取締役管理本部長遠隔で就業している💦・・・のは誰にでも驚かれています・・笑)

この下記の画像にある面々は、社内での仕事において、場所、役割、スキルなどを柔軟に転換していったり、兼務したり、出向など多種多彩な働き方をしています。

それを更に制度として加速させたいと思っています!
2パターンであったコースを広げます
等級も普通「縦」ですが、横断的にしていきます。
固定残業も辞めます。
立場で社員を位置付けるのでなく、JOBで位置付けます。
などなど・・・
世間では「正社員」「契約社員」「アルバイト」「パート」など働き方の階層が設定されているケースが多勢ですが、今後そんなヒエラルキーでなく、まさに大雑把に上記で記した「クリエイター」か「オペレーター」で役割を分けられるようになる、それを自身が選択するような時流になってくると思います。
幸いなことにホロ社では冒頭のリンゴの木の図で説明しましたが、今や、そしてこれから3つの、ある意味、文脈(コンテクスト)がつながっているけど、違う業種が存在しているような態勢になりつつあります。
御幣がありますが、自分の働き方、また人生設計の変化、ないしは心境の変化(飽きたとかも💦)によって働き方、環境を変えられる、また上記にもあった提携先などのへの出向など他流試合に臨むチャレンジなども出来るようなしなやかな組織にしていきたいと思います!

最後に、今年立ち上がる店舗のプロジェクトを紹介しておきます。

いずれもホロニックのノウハウを活かした、新規案件の開発の携わっています。
ひとつが、鎌倉で4月に開業予定の30室超のホテル・・・不動産会社様がホテル事業を行っていく、しかも、セトレのような地域に根差したコミュニティホテルということをテーマにしていこうということでホロ社が開業の支援を行い、業態開発、また支配人も派遣していうスキームです。
もうひとつが、老舗料亭旅館の再生と業態開発です。
ここも鎌倉同様、今世界観含め業態企画と設計にも関わっていますが、今後運営も引き続き関わり、ここでも支配人といったマネジメントの派遣を通じて運営の根幹にかかわることになっています。
両方とも今年、ないしは来期中の開業になります。
この類も全て、ホロ社の運営の現場で培われた実践があってこそ受託をされている案件です。
そして、全て、「単なるホテル」でなく、セトレで実装しているコミュニティ型ホテル、世界観を大事にした施設・・・を望まれている、結果ホロニックにお声かけをいただいているわけです!

日々、日夜、運営現場で七転八倒、試行錯誤しているひとつひとつの一挙手一投足の積み重ねが確実にホロニックを進化させてくれています!その会社の進化は皆さんひとりひとりの成長と比例していくものです。

改めて今年「地域資源を企画する」というコンテクスト(文脈)で、様々なチャレンジを促していきたいと思っています。
今年もよろしくお願いします!