2016年09月
セトレのある街をつくるという世界観
「今後のホロニックの将来、成長をどう考えているのですか?・・・・」
これは社外の方、またはホロ社の入社選考に進む学生さんなどからもよく聞かれる質問です。
質問を投げかけてくださる方の二言目は
「で、これからセトレ(というホテル店舗ないしは業態)を増やしていく(いきたい)のですか?」です。
ひょっとするとこれは社内の皆さんも同様に聞きたい質問なのかもしれませんね。
これからのホロ社はどうなっちゃうのか?どうしていこうとしてるのか?(意志)どうしたいのか?(願望)、
これは社運を共にしているスタッフの皆さんのとってはこの会社に帰属する(ないしはしようとする)限りにおいては重要な問題だと思います。
私はことあるごとにこのようにお答えしています!
「セトレを増やしていきたいという願望はあるけど、それよりも重要なことは“セトレをうちの街に作って欲しい!”と言われるようになる声を増やしたい」
つまり、その地域に請われるようになるようなセトレになりたいということです
(勿論、これはセトレという業態や店名に限らずホロ社が築き上げる“ブランド”ということです)
今、びわ湖や長崎のセトレでは、その地域の市長、知事など首長さんがセトレというホテルをご存知なだけでなく、強く支持をしてくださっています!
私達は決してその地域の「ランドマーク」になるような規模のホテルではありません。
ランドマークではありませんが、それでも首長さんが「うちの市の自慢」とか「地域の誇り」とおっしゃってくださっていることはとてもありがたいことです。
そしてありがたいだけでなく、極めてPR効果が高いことがわかりました!一気にその地域で名を知らしめることが出来ます!
そうおっしゃっていただけるのは、「地域の資源」にフォーカスし活動している・・・「つながりつなぐ活動」をしているからに他なりません。
地域の資源を発掘、発信することは県外などへのアピールだけでなく、地元の人にとっての「魅力再発見」にもつながります。
地元の魅力を地元に人が気付くことで、そこで「誇り」が生まれてきます!
そうなることで地域の活力が上がってくる・・・・その影響の一旦を担っているとされているからこそ「セトレ」が評価されてきているのではないかと思っています!
「セトレを出店したい地域に出していく」・・・のでなく、
「セトレを出店して欲しいと言われる地域に出店していく」
そのために・・・・・
「出店して欲しいと言われるセトレになる」ことが肝です。
そのような状態になるために磨き上げていくことが「セトレの世界観づくり」です!
その地域に求められる・・・「セトレさん、是非うちの街に出してください!」といわれまくるような状態になるにはどうしたらよいのか・・・・
それがこれからのホロ社の大きなテーマです。
(何度もしつこいですが「セトレ≒自社ブランド」ということですからそこは言い換えてもよいと思います)
さて、目下「地方創生」というテーマが日本の国策となっていることは連日ニュースで話題になっていることは皆さんも周知のことだと思います。
海外からの渡航客[株式会社ホロニック1] (インバウンド)が2016年で2000万人を超え3000万に近づこうという勢いです。
ちなみにこれ東日本大震災前の2010年は800万人超でした、さかのぼると今から10年前2006年はなんと700万人、
震災によってインバウンドが減って600万にまでに落ち込み夢の1000万にまでは遠のいたといわれたのがたった4年前、それから一気に倍以上の数になりました。
(ちなみに約15年前2000年頃は500万人にも満たしていません)
しかし、それでも世界的に見ればフランスの8000万人は別格にしても、同じアジアでも韓国,タイ、マレーシアなどよりも落ちる世界22位に過ぎません!
世界の中においても指折りの安全な国、そして歴史や文化に富んだ国・・・・海外からの渡航客が増えていかない理由はありません!
日本の経済が一定の成長を遂げ、超高速的に高齢化社会を迎える成熟国家の成長産業の柱に「観光」が掲げられています。
いわゆる外貨を稼ぐにはこの観光産業の裾野は広いということです。
中国の飛躍的成長と相まって、ビザの緩和などの政策のおかげて飛躍的なインバウンド増につながりました。
2020年の東京オリンピックではそれが追い風になることは間違いなく、海外に向けてのまさに、「日本のブランディング」の真価が
問われることでさらにインバウンドビジネスや観光産業が経済を支える構造になっていくことでしょう。
ある意味でその本丸がホテルや旅館であることも間違いありません、、、、一方その多くの施設が地方に点在しています!
地方に海外客を送り込むことで地方が活性化していくことも「地方創生」施策の肝でもあります。
私が思うには、それはその通りなのでしょうけど、本当の地方創生、地域活性化はそのような外部政策や市況などの成り行きだけで叶うものではないと思っています!
そもそも地域にはそこで、住み、営みが行われています、そこにはそんな人たちによって培われてきた生活風景があります。
そこには生きていく上で様々な知恵、工夫、伝承された風土や伝統、そこから発生してきた産業もあります。
ここでしか、または今だけしか、かなうことの出来ない様々な特徴があります。
これこそが、「磨き上げる!」必要のあることであり、その地域の魅力が引き立ってくる・・・・つまりは「地域のブランディング」になるのだと思うわけです!
今各地で出されている「地域住みやすさランキング」の類があります・・・これはある意味「地域ブランド」ないしは「シビックプライド」
日本語で言えば「民度」ですが、その高さの基準が、(勿論、都心部から近いとかということもあるでしょうけど・・・)、
病院や学校などの生活インフラが充実している、ないしは高度化している点が挙げられています。
これってすなわち住むに当たっての「安心、安全」の度合いです。
逆に言えば、安全、安心感が高まればそこに住む人が増える・・・これこそが「地域ブランディング」の大きな要素と言えるのではないでしょうか?
一時的な観光客などの来街者が増えることで,消費が増える(「外貨」を落とす)ことでその地域の税収が増えたりして活性化していくということはあるでしょうし、
来街者が増えることでその地域の認知度や人気があがることで、一層観光客などが増えていくこともあるでしょうからそのことは否定しません。
しかし根本的な課題としては、永続的にその地域が活気ある街であり続けるには、住む人が増える・・・
つまり人口が増える施策なくして「地域活性化」はありえないのではないでしょうか?
私はそう思います!
そう考えると私たちホロニックのミッションは
「うちの街にセトレが来て欲しい、なぜならそれによって地域が活性化するから」・・・・・
換言すると
「セトレがある街ならば私(たち)是非、そこに住みたい」・・・・
そんな流れで移住する人が増えてくる理由になることが本当の地方創生であり地域活性化なのだと思うのです
かつて、大学なども地方誘致がありました・・・・大学も都心では地価も高く、(かつて)増えつづける学生数に対応し続けるには、
キャンパスを移転する必要がありました、地方も大学を誘致することで活性化していきます。
しかしそんな流れも今少子高齢化の中(いわゆる大学過剰の中)、逆流現象が始まっています。
学生の数が減少する中、学生確保のために都心回帰になっています。
そんな現象を見ても、やっぱり地域の活力は「外部依存」ではなりません。
外部のコンテンツを活用しつつも、それを自地域の活力に変えていくような志と取り組みが重要なのだと思います!
そんな背景の中で、セトレという業態、セトレという世界観が担える役割はまだまだたくさんあります!
セトレはホテルという不動産として、まさしくその地域の土地に根を張っていますので、まさに寄り添って経営・運営していますので単なる「外部コンテンツ」ではありません。
そしてまだまだ発展途上です!逆にいうとのびしろに溢れています!
このポテンシャルに私は全精力をかけて経営にあたっていきたいと思っています!