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マンスリーレポート

2017年11月

事業の肝

今秋から8回ほどにわたり、本社企画部門のメンバーに「開発勉強会」なるものを開催してきました。

内容は「ホロ社について」と「事業意思決定プロセスについて」の2つです。

前者は、当該メンバーは外向きに対して、ホロ社のこと、とりわけ、自社事業モデルについて言葉や文字で伝えていく機会が多いこととそれをする責務があることから…

後者は、新規案件が出てきた際に何を基準に「何をやるかやめるかを決める!」のか、またコンサルティングを行う場合になる市況環境含めクライアントの

ニーズをきちんと理解しておく必要があるから…

そんな理由から開始しました!

この仕事はある意味、ホロ社がメインにしている運営現場での仕事の思考?立ち位置?とは少し違います。

違うのではありますが、現場で行われている思想をしっかり理解をして、言葉にしていくことが不可欠です。

私が外部に向けて行うことのある講演などは、大概「ホロ社の事業モデルについて」です。

そのおおよそは今現場の皆さんが日常的に行っている「つながりつなぐ活動」「お客様との関係づくり」の思想が事業として、

どうつながっていくのかを言葉や文字で説明していくことです。

これがわりと難しく、そもそも他に事例がない場合は、それを理解はおろか、納得、共感してもらうのは結構至難の業です!

そういった意味では、今回私が毎回皆さんの講師としてお話を伝えていったわけですが、私自身にも大変学びの深い機会になりました。

改めて、自分がやってきたこと、考えてきたことをアウトプットすることで色々とアタマが整理されていきます。

ましてや、参加したスタッフに、理解してもらう、まあ、少なくても頷いてもらうように話していくのはこれも結構至難の業でした。

しかし、理解されない、頷かれないというのは、それはそもそもあまり腑に落ちていないことの証拠!なので、それは伝えている私に問題があると考えるのが妥当です!

わかっているつもりの自分、つまり「つもり違いの自分」をアウトプット(文字や言葉で発信すること)することで自覚する感じでしょうか・・・

ある意味、これを面倒くさいし、(つもり違いが露呈する)自分が恥ずかしい、腹立たしいと思ったらダメですね!

だから、改めて思ったこと、考えたこと、感じたことを、「言葉にする」「行動にする」

そしてその「インプット⇔アウトプット」を繰り返すことが最大の「学び」だと実感いたしました!

なので、開発勉強会で最も勉強になったのは実は私かもしれません・・・

是非皆さんも、この「インプット⇔アウトプット」の習慣をつけていってください!

きっと自分の力になっていくと確信しています。

さて、その勉強会を通じて私自身、改めて事業の肝は何なのかを探求しました。

その結果、わかったキーワードはこの2つ

「ビジネスドメイン」(事業領域)

「コアコンピタンス」(競争優位性)

この2つを明確に設定し、確立していくことで事業の成否の大半が決定するのではないかということです。

換言すれば。、この2つがないまま、仮に誰に負けないくらい寝食忘れるくらい一生懸命事業経営しても成功確度は上がらないということです。

考えてみれば、ホロ社はこれまで20年近く経営してきましたが、この2年くらいで、セトレ以外の事業をほぼ整理し、そして「つながりつなぐ活動」を大原則で皆と共有し、

それがどんな何よりも最優先だと設定することで急速に状態が改善されてきたように思います。

つまり、「事業領域」を明確に設定していったのです。

つまり「何をやるか、そして、何をやめるか」を決めたということです。

そして、なんでそれやるのか(またやらないのか、、、)を明示できるようになってきました。

(まだまだなのでしょうけど、2年ほど前までと比べると随分ハッキリしてきたと思っています)

すると、入社してくる人の志向も変わってきました!

業態を表す言葉としては(ホテル業、とか、ビジネスホテルとか、、、)まだ明確に示せていませんが、コミュニティというキーワードまでは明確に、

そして普遍的な概念として定着させ、それ言い続けることで、明後日(あさって)の方向を向いているようなスタッフは居なくなってきたように思います。

なので、、、、やはり、ここの事業領域の設定に「無理」と「矛盾」がないようになることが肝心なのだと改めて思いました。

そしてもうひとつ「コアコンピタンス」(競争優位性)

私は、ここにまだまだ四苦八苦はしていますが、今皆さんにとって合言葉のようになっている「つながりつなぐ活動」

これを自分達の本分、ないしはホロ社の本領!だということを強め、高めていくことが競争優位性を高めていくことなのだと感じています。

よく、外部の方々に

「そんな活動をしていくのにどのような指示を出しているのか」

「いくつかある店舗で、皆が自主的にやっているなんてこともないでしょうから、どんなマネジメント、ないしは教育をしているの?」

なんてことを聞かれることはザラにあります!

しかし、私はそのような問いかけや質問をたくさん受けるうちにわかってきました!

「その風土=主体的に活動していく体質そのものが参入障壁=競争優位性なんだ!」と

なぜなら、ある意味そんな面倒くさいことそれぞれが喜んでやっている会社(人)はいませんから・・・

皆さん、誰かに「それ(例えば生産者トークとか、生産者ツアーとか)儲かるんですか?」って聞かれたらなんと応えますでしょうか?

手放しに「ハイ!」と言えますでしょうか?

でもこうは言えるのではないでしょうか?

「よくわかりませんけど、それがうちなんで!」って・・・

それは風土以外何ものでもありません!

でも皆さん、ホロ社が儲からなくてよい会社だと思って仕事しているわけではありませんよね?

利益からしか給与や賞与、ないしはインセンティブは捻出できませんことは重々承知しているわけです。

しかし、それとこれ、これとあれ、、、をしっかり理解して従事してくれているのだと思います!

思えば、そんなコアコンピタンス(競争優位性)も2年ほど前まではしっかり打ち出せていなかったのではないかと思います・・・

少なくてもきちんと共有はされていなかったのだと思います!

この開発勉強会を通じて、私自身が改めて気付いたことはこの表題にある「事業の肝は何か!」ってことで、

それはこの「事業領域と競争優位性」を明確にすることとだと確信しました

そして改めて新鮮な気持ちになりましたのは皆さんのおかげだと感謝しています!