2018年01月
「企画脳の時代」
明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
2017年12月を持ってホロニックは満19歳(創業年月日が1998年12月25日です)
そして今年は二十歳を迎えることになります。
人間でいえば成人!ということになります。
成人を境にして世間の見方が変わるのは日本国民であれば自明なことであります。
法人とて一緒なのだと思います。
ホロ社もこれまでの未成年だった時期にも様々な変化や出来事がたくさんありました。
産声を上げて当初5年、、、、いわゆる創業期は、ありとあらゆる事業の可能性を模索し、目の前にある仕事はなんでもやっていました。
ブライダル、飲食店、喫茶店、セレクトショップ、杏仁豆腐屋、公共公園の食堂、ケータリング、ホテルの部分業務受託(いわゆる下請け)、
店舗再生業(意味不明、、)コンサル(まがい)、、、、、、その他、中食やら医療や健康(輪をかけて意味不明、、、)に関わる事業など
本当にありとあらゆる可能性を見出そうとあがき、もがいていた時期だったように思います。
そしてその次の10年が、第二創業期だったように思います。
銀行からおカネを借りられるようになり、次のステージに行こうと、ホテル事業を目指しました。
そのスタートが今、ホロ社現存する最も古くからやっている事業所「ホテルセトレ舞子」です。
その頃、それまでの売上(約3億円)の3倍もの借金をしました(ってか出来てしまいました)
そして、外部投資会社や関係者から出資をしていただき、株式上場を目指して会社の成長を第一義にする使命を持ってやってまいりました。
それ以降たくさんのホテル、また様々な業態、地域も広げ、展開をはかってきました。
今振り替えれば、それが成長でなく膨張といっても過言ではなかったかと思います。
そして次、今から3~4年前が、これまた大きな転換点だったように思います。
それまでの成長(≒膨張)を捨てる決断をして、自社の経営を「セトレ」という業態にほぼ集中し、その手立てをして地に足をつけて
「自社ブランド」を構築する方針に転換しました。
売上はおおよそピーク時の半分、スタッフ数も借金も半分になりましたので「縮小」とも言えますが、膨張の縮小ですからネガティブ
なことばかりでもありません。
今、筋肉体質にしている最中にあります。
それが第三ステージです。
こう振り返ると、創業期5年、第二ステージ10年、そして第三ステージ4年、、、、その第三ステージの途上が今のような気がします!
私自身、起業時からのこの未成年期に、3度大きな決断をする節目があったことになります。
50年生きている私からすると、未成年だった頃の出来事は”青春“として今でも思い返すことはありますが、
しかしその後の30年の出来事の方が(当然でしょうけど、、、)「濃い!」わけで、だから、成人になってから体感したことが
「今の礎」になっているとだと思います。
そういった意味では、ホロ社も成人以降のこれからが、人格形成ないしは強い成長を成し遂げていく時期なのだと思っています。
さて、今年ですが、表題にある「企画脳の時代」、、、に備えた会社になっていきたいと力強く宣言したいと思います。
昨年来、闘魂塾では「ホテル運営会社からホテル企画運営会社へ」とお伝えしてきました。
このたった2文字「企画」が大変重要なキーワードです。
「企画」は文字通り「画を企てる」です・・・
「画」は、想像、構想、思想、妄想、・・・・・
「企」は、考えることや動くこと、企てること・・・つまり実行すること。
それらを巡らす脳ミソを使いまくることが「企画脳」です。
そしてこれも闘魂塾でお伝えしていましたが、そのために必要な資質は、
「慮る力(おもんばかるちから)」です。
この意味も、文字の通り「思いをはかる力」です。
私達の業種でいえば(決してサービス業だけが該当するわけではないと思いますけど、、、)
(お客様の)“思い”を(予め)図る・測る・計る・量る・謀る・・・ということです。
「モノからコトへ」というフレーズはもはや一般的に聞き慣れてきました。
また、最近は「消費者第一」というこれまでの商売の常識が変わってきているように感じます。
これは勿論、消費者をないがしろにするということではありません。
ただ、消費者の言うこと、求めていることを、“ただ伺っている”場合ではないということです。
そもそも、欲しいモノがなくなってきているわけです(というか、欲しいモノや情報が大概、誰でも、いつでも、どこでも、
手に入る時代だということです)から、声出すニーズに応えている程度ではありがたがられないということです。
すなわち、消費者の声なき声(心の声=想い)を“はかって”モノ・コトを創っていく必要があるということです。
もっというと「お客さんの今の感情を浴びて、彼らに向けて自分が作りたいと思うものを創る」
そのためには、価格にしても「原価積み上げでなく、自分の売りたい価格」を設定して売る力が大事になってくると思います。
「お客さんに好まれるモノ・コト」でなく「お客さんを魅了するモノ・コト」です。
これ、主語は「YOU(お客さん)」でなく「I(私)」だってことです。
これって、言うなれば「上から目線」です。
でも、よく考えてみると、今の世の中でも、売れているものや繁盛している店はほぼ「上から目線」ばかりではないでしょうか?
現に予約の取れない店はメニューも価格も、予約時間も予め決められているケースが多いです。
これだけ情報が溢れる時代で、つまり誰もが情報がタダで、しかも際限なくいつでも入手出来るようになる、
つまり選択肢が無数に消費者に与えられていく究極的な「消費者主導社会」の流れが今後抑制されることはありません。
そんな時代で消費者の支持を受けるのは至難の業(わざ)です。
だから、「慮る力=企画脳」しかありません。
だから、私達は「企画のプロ」になる必要があります。
それは、企画会社や企画部門が担う、、、なんて悠長な話しではありません。
「全員皆企画屋!」を謳うようになることです。
そのための要諦は、誰にも負けない「インプット」そして「アウトプット」
それを繰り返すことで「企画脳」が鍛えられます。
この蓄積が誰にも思いつかないアイディア!出しの基礎にもなります。
今や、ホテルという業態に絞ってみても
「ホテルのようでホテルでない、ないしは、ホテルじゃないけどホテルのような」ホテル(業態)が増えてきています。
現に昨年でも話題になった「変なホテル」は、旅行会社HISが始めたAIロボットが運営するホテル
http://www.h-n-h.jp/
「BOOK&BED」は企画会社が始めた本を寝転びながら読める本屋?宿?
http://bookandbedtokyo.com/
「TRUNK HOTEL」は婚礼業界大手T&G社が始めたライフスタイル型ホテル?トランク?
https://trunk-hotel.com/
「ファーストキャビン」は設計会社が始めた飛行機のファーストクラスシートの心地をイメージしたカプセルホテル
https://first-cabin.jp/
「HAGISO」は若い活動家が始めた、街をホテルに見立てた、宿?街?
「GANTU」は、造船会社が始めた「動く旅館」をコンセプトにした客船
http://guntu.jp/blog
「ななつ星・瑞風・四季島・・・」はJR各社が始めたクルーズ列車
http://twilightexpress-mizukaze.jp/
そしてこれから出てくる
「箱根本箱」は出版会社が始める、本のミュージアム?旅館?
http://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2017/06/honbako_hakone.pdf
などなど、これらは果たしてホテルなのかなんなのか、、、、、
そしておおよそいわゆる「(ホテル)業界」の垣根など全くありません
これら、いささか話題が先行しているところもありますが、もはや
「ホテルのようでホテルじゃない・・・・」
「ホテルじゃないようなホテル・・・・」
そんな企画物ばかりです!
でも、どれも何か楽しそうで「行きたくなる!」(というか乗りたくなる?体験したくなる?)と感じませんか?
ちなみに、これら(おそらく)全て消費者のニーズの声を聞いて出来あがったものではありません。
欲しいモノがない時代に「へえぇ~」「おぉっ~」「ほぉ~」と言われるようなことに、喜びを感じるような人や会社が、
「画を企てた」(企画)結果だと思います。
(ちなみにこの小さな、ぇ・っ・ぉ、、、の描写、わりと重要です!!わかります??)
さて、ホロ社の第三ステージのテーマは集中と選択でした!
「セトレ」を始めとする自社ブランドを築いていくことに経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集中するということでした。
「つながりつなぐ」というコンセプトスローガンの元、スタッフのひとりひとりが「慮る行動」をすることで進化してきました。
それってある意味「上から目線」=「大局観」を持って、自分達の「やりたいことをする」ことを軸にして消費者(お客様)
の感情や感覚へ捉えていくことだったような気がします。
そのステージの次、、、、、企画脳の時代に私達がすべきことは私達がしたいことをさらに楽しく追求していくことだと思います。
当然消費者(お客様)に支持されなければ楽しくありません、、、よね?
ひとり相撲は決して楽しくありません、土俵には合い向かう人(お客さん)がいて、がっぷりよつで相対するのがやっている方は楽しい、
また見ている方も盛り上がります、、、よね?
そのためにはこの「企画脳」をフル回転していくことがこれからの時代、仕事を楽しくしていく最良の方法だと思うわけです。
間違いなくやってくる「企画脳の時代」にうまく乗れるよう、皆で一緒に「企画脳!」を鍛えていきましょう!
今年もよろしくお願いします!