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マンスリーレポート

2012年09月

「ホロニック流・・コミュニティ事業とは?」

 

今(にはじまったわけでもないですが・・・)、「コミュニティ事業」とは、どんなことをいうのか、
定義は何か?また、なぜ私(たち)はそれをやっているのか? なぜやらなくてはいけないのか?、そしてその先に一体何があるのか?などと(哲学者の方に言わしたら笑われるかもしれませんが・・・)そんな“哲学的?”なことを日々思ったり、考えたりしています!
今、ホロ社は何屋か?と言われたら「つなげや!」と言いたいと思っています
英語でいえば「ファシリテーター」または「ディレクター」(方向づけていくという意味のディレクションする的な・・)
そしてホロ社流「コミュニティを創る事業(もしくは会社)」というのは、一言で「つなげる事業(会社)」なのだと言い切りたいと思っています。
何と何をつなげるのか?
もちろん「人と人」です!
でも、もちろん「人を紹介する」という「人材紹介」「人材派遣」といった事業というわけではありません。
有機的な関係(つながり)、またそれが有機的な社会になるために「つなぐ」ということです
誰と誰を?
私たちとお客さん(主と客 B with )
そして
お客さんとお客さん( 客と客 C with C)
そして、もちろん私たちの社内コミュニティ(B with B)は言うまでもありません
その「つなぎ目」として、「場」・・・・そんな「場を創る」ことも「人と人とをつなぐ手段」だと思っています
その「場」が”場所“としてのホテルやレストランであったり、また私たちがこれから手がけようとするハード(ホテル等の施設)としての「場」であるような気がしています
また「場面を創る」いわゆる「シーンの演出」とでもいいましょうか?そんなプロデュースの役割、役目も、「人と人をつなぐ手段」なのだと思っています
「場」は「場所」であり「場面」でもありますが、ハードとしての「場」が「場所」、ソフトとしての「場」が「場面」・・・とすると私たちはコミュニティ=つながりをつくるためには、この2つを重要な手段として主軸に置いておくべきなのではないかと思います
過去やったセトレでのプロポーズプランは随分メディアでも話題になりましたが、それは「場所を提供した」だけでもなく、単に「人をつないだ」わけでもなく、思い出に残る、絆を深める場面を創ったといえるでしょう
本企画はまさに「場所」(ハード)と「場面」(ソフト)を融合させたて価値を高めた典型的なサンプルだと思います。
場所も場面も、それを創造していくには「創作能力」というか「アイディア力」というか、今風にいえば
「プロデュース力」というのでしょうか? そんな能力が問われるのだと思っています
今も、今までも一般的にはコミュニティというと「地域共同体」という意味合いが強いかと思います
地域の共同体としての「地縁」でも、それは近所間ということだけでも、その物理的「横のつながり」も生きていく上では「縁や絆を深める」重要な要素であるとも思います
「血縁」は言うまでもありません、まさに「縦のつながり」です
それに加えて、現在は「テーマ縁」「目的縁」というか、同じ目的や価値観などでつながる縁があり、それが増殖していることを実感しています。
ビジネスマンであれ、生活者であれ、同じ目的や同じ価値観を持った「縁」には共感が生まれます
その共感から、関係がつながれ、そこで新しい何か(知)が生まれる
私たちは単なる「場所貸し」をしている場合ではありません
どうせ場所を貸すなら「関係をつなぐ有機的な場を生むだすための場所」にならなければいけません
そのためには「場面を創造や想定をする力」も欠かせません
まさにハードとソフトのプロデュース力が大事、そのプロデュース力は、まさに「人の力、感性、」といったヒューマン力から生み出される・・・だからホロ社は「人間力を養う」ことが私含め重要な前提課題になるのだと思います
さて、ホロ社の経営理念に「人々の生活環境の充実、生活感度の向上を目指し「良質な社会創り」に貢献します」とあります
生活環境とか生活感度というのはどういうことなのか?またなぜそれを目指すのか?、またそれがコミュニティ創りとどう関係するのか?などを私なりに振り返ってみました
私はかつて、大和証券という大手企業に勤めているときに感じたことがありました。
なぜ、優秀な(感じ)の人たちが、数年も経つと、働き甲斐などがなくなっていってしまうのだろうか・・・少なくても私には同じ社内の人だけでなく、会社近くの赤提灯で飲んでいる多くのビジネスマンが、会社や上司や部下の愚痴などを言っている姿をたくさん見ていてそう思いました
もちろん、そんな人ばかりというわけでもないでしょうし、愚痴をいうことを否定するわけでもありません。
しかし少なくても学生時代に、そんな現状に不満や不平を言っている仲間は少なかったし、将来に不安はあっても不満を漏らす人はそんなに多くなかった、しかし働き始めると”現実を見ると“というのでしょうか、徐々に働き甲斐、やりがい、そして生きがいまでも失せてしまう人が多いのが私の実感にあって、それが強烈に気になっていました!
その時にそんな「人々がやりがい、いきがい、働きがいを持てるような社会をつくれないのだろうか?」そして「やりがい、いきがい、働きがいを持てるような人を育てるにはどうしたらよいのか?」・・・・それが解決していけば、きっと「日本はいい社会になるはず」と思いました。
そしてそんなことが解決するビジネスはきっと“世の中に受け入れられるはずだ!と思って、それを始める準備をしたことがありました。
今思えば、それは「志」ではなくて単なる「願望」そして、それは私自身が思っているだけで、世の中の人がそれを望んでいるかどうかなどを深く考えたり検証したりしていませんでした!
もっといえば、それは単なる願望なので、私が自分で何か独立して事業を起こして名声を打ち立てたいと考えた手段として使っていた、いわば「私心」だったのだと思います
そんなことを振り返ってみて、今、その時抱いた願望をもう一度振りかえってみて感じました
「人の生活環境の充実、生活感度の向上によって良質な社会に貢献する」というのは、その当時の私が感じた「人皆々が、やりがい、いきがい、働きがいを持つことで、よりよい社会になるんじゃないか」ということが原点になっているような気がしました
これまで、ブライダル事業を振出しに始まったホロ社ですが、それから遊休施設再生事業、ホテル再生事業、そしてコミュニティ型ホテル事業などと、微妙に変化しながら進んでいます
コミュニティというのも当初「地域密着」ということにこだわっていました
それは、何か「地縁」という身近なコミュニティが薄まっていることで、その縁を復権することで生活者のいきがい、ややりがいが解決していくのではないかと思ったから・・・のような気がします
しかし、実は私の思っていた「いきがい、やりがい、はたらきがい=生活環境や生活感度」はその地縁だけにとどまらないことがわかりました(自分の中で勝手にわかったわけですが・・・)
ブライダル事業においては、結婚する人を相手にするビジネスで「いきがいもやりがい」も関係ないんじゃないかと思っていましたので、どうもそこが繋がっていませんでした・・・・
お客さんとの関係性や絆を深めることが出来る素晴らしいお仕事であることはわかっていますが、何か「コミュニティ=つながりづくり」とか「生活環境、生活感度」といったテーマに私自身つながっていませんでした!・・・が、そこは変わってきました!
「結婚式をゴール」とみるのでなく「結婚式をスタート」に置き換えてみると、これほどその人の人生の転換点(卒業就職・結婚・出産が3大転換点と言われます)にかかわることで、関係性をつなぐことが出来るビジネスなのだと、そんな思い出の日、思いでの場所をお手伝いしたことで、大きな関係性を結びつけることが可能なのだと思うと、私たちの経営理念に相通ずることだと思いました。
レストランにしても、宿泊事業にしても同様なのだと思います
おいしい料理を提供するだけではレストラン事業は継続出来ないといわれています!
現に外食産業は毎年衰退傾向にあります!
それは人口の減少による、マーケットの縮小ということもあるでしょうけど、もはや「空腹を満たすことが目的としての外食や飲食」という時代背景ではありません。
従って、「味」以外にもちろん立地、内装といったハードの優位性も重要ですが、サービスや空気感といった人の感性の演出、つまり「スタッフ(=人)の創作力や想定力などによって区別化される」ようになっています
更にはサービス力でも、お客様へ(TO)やお客様のために(FOR)を超えてお客様と共に(WITH)、が求められてきています、要は「つながり」「関係性」を築くことです
改めて「コミュニティ創り」というのは「つながり創り」
そんな「繋がりを創る・絆を深める・共感の輪を広げる」ことでコミュニティが出来る
そんなコミュニティから、人々の生活環境などが充実していったり、生活感度が高まっていく
それがひいては人々のやりがい、いきがい、働きがいなどが出て,活き活きとした人々、当然活き活きした
人たちで構成される社会は、活気のある地域、国になるのだと・・・・・
そんな社会創りの一旦を担えるような会社にしたいと改めて強く考えるようになりました!
さて、もう少し私たちがやっている事業を掘り下げてみました
じゃあ、果たして私(たち)が思い描いている具体的な「コミュニティを創る取組」は儲かっているのか?
もし、儲かっていないとすれば・・・・それは「支持されていない」ということの証拠です!
みなさんの実感としてはいかがでしょうか?
実際、その取組自体が儲かっている事業という実感知は得られていないような気がします
私たちの収益の源泉は、挙式披露宴の件数や売上がどれくらい獲得できるか、または客室の稼働率や単価がいかに高められるか、または家賃等固定負担がいかに抑制できるかにかかっています
なので、その部分をいかに改善、改良していけるかに日々一喜一憂しているのが現実ではないでしょうか?
しかし、冷静に今の事業収支を見詰めなおしてみました!
現実に収益を安定して上げられている部門もしくは部署は何か(どこか)というと、GCCOの会費収入です。
いわゆる「約束されて、勝手に入ってくる収入しかも前受金」です
粗利100%です
これが一番“おいしい収入”であり「収益源」です
じゃあ、会費制にすればよいのか!?・・・まったく違います!!
常々思っていることなのですが「会費制」にしてもうかっている事業はあまり聞いたことありません。
ガンガン倒産していくゴルフ場にしてもしかり、フィットネスクラブにしても儲かっているという話はあまり聞いたことありません。
なぜか?
制度(構造)ありきで会費が決まり、それによって会員を集めているからです
失敗しているゴルフ場は、ゴルフ場開発ありきで、その投資に見合う会費と会員数が決まり、それに応じて会員を募集します。
そこにロイヤリティがあって集まるわけではありません
本当に儲かる会員制は、おそらく、そこにファンもしくはサポータみたいな人がそもそも居て、そんな人たちが増えていってその結果「会員制的な組織?サークル?委員会?」みたいなものが自然に組成されてくるカタチなのだと思います。
GCCOの収入源はそんな人たちの会費、会費ですべてはまかなえないでしょうけど、それをハードの固定費さえまかなえれば、それは大きな経営を継続していける可能性を高める原資であることは間違いありません。
そんなロイヤリティを高めていくための有効な手立ては本来「つながり創り」なのだと思います
だから、私たちがコミュニティ創造企業として「儲かる会社」になるためには、この「つながり創り」そしてそれが具体的には「安定した前受金」「原価のかからないフィー」をいただける状態であることです
宿泊も飲食も宴会もすべて原価がかかりますし、ほぼすべて前受ではありません、しかもお客さんがいつ
来るかわからない、まさに安定的ではありません
安定した前受金を払う、また原価のかからない、つまり「空気の類」にお客さんがおカネを払う心境はどんなものなのでしょうか?
いわずもがな・・・・そこ=「空気感」に強烈なロイヤリティを持っていることです!
どうやったらロイヤリティを持つこと(もってもらうこと)が出来るのか・・・
間違いなく、「繋がりが強いこと」「絆が深いこと」「共感されていること」です
まさに「コミュニティづくり」に他なりません
コミュニティ事業というと、NPO(非営利団体)とか、ソーシャルビジネスといったように、少し営利とは一線を画したようなイメージがありますが、私たちホロニックの挑戦は、そうではありません!
コミュニティ創りこそ、利益の源泉なのだ!!といえる、そんな会社にしたいと思っています
それでして、かつ、自殺者の増加、ひきこもり、孤独死などといった、「繋がりの枯渇」によって生じているである社会問題をも解決していく大変重要なミッションを持ったビジネスだと思っています!
これからの日本は少子高齢化で人口が減少していきます!
50年後に8000万人になるといわれています
高齢化によって働く人口、つまり「生産人口」が現在と比べると半分くらいになります
その分、経済力は落ちていくのは当然です!
それに加えて、「つながりの枯渇」によって生じる社会的問題を私たちの「コミュニティ事業」によって解決していけるかもしれません!
「ひとりぼっち」の人ばかり8000万人になるのと、「つながりや絆を持った人たち」が多い8000万人とどちらが「活力ある国」になるのかは、いわずもがなだと思います!
私たちの日々の仕事、お客様と対峙していく毎日の仕事、その一瞬一瞬の積み重ねが、コミュニティを創造していくことにつながり、ひいては夢と希望のある社会を実現していけるのだと思います
この大義をどう会社経営に、またみなさんの日々の現場運営に紐付ていけるか、社長からアルバイトの皆さん、またわが社を取り巻く関係者の人たちに至るまで浸透していくことに懸命になりたいと思います
多くの人、多くの国民、出来る限り多くの人類が夢や希望を持てる社会を創るために私たちは頑張ってきたいと思っています!