2018年06月
つながりをブランディングする
先日、皇太子ご夫妻のご成婚25年を迎え、その際の文書回答がメディア各社から発信されていました。
その中でこんな一文がありました。
思わず見入ってしまいました。
(抜粋途中)
特に近年,インターネットやSNSの発達などもあり,スマートフォンといった電子機器を介してのつながりが広がる一方で,
お互いに顔の見える人間関係が希薄になりつつあると言われており,人と人とのつながりがこれまで以上に大切な時代になっていると思います。
そして,私は,そうした人と人とのつながりの基礎となるものが,家族,家庭なのではないかと思います。
お互いへの信頼と尊敬によって家族がつながり,同様に,信頼と尊敬を通じて人と人が理解し合ってつながり,さらには地域社会や国全体,
世界各国が強固につながっていく,そういうことが大事になってきているのではないかと考えています。
コミュニティを和訳すると「共同体」という言葉が一番に出てきます。
そして最も深い、そして尊い共同体は「血縁」です。
その次が「地縁」・・・そしてこの文書でも触れられている近年の傾向にある人とのつながりは、この「血縁・地縁」でもないまさに「第三の縁」
これまで会社、学校といった組織的な縁というのもありますが、ここでいう第三の縁は、目的や趣味、ないしは志といったいわゆる共感によってつながる「縁」
これがインターネットを中心にした様々な便利な道具の登場によって広がってきました。
それによって、地縁の必要性、ありがたさも減少し、それが煩わしい側面なども出てきたり、そしてそれが血縁の希薄さに至る側面もあります。
実際、50年前はテレビという道具ひとつとってみても、どんな家庭においてもそれがあったわけでなく、家族みんなでひとつのテレビを囲む、
ないしは近所に1台(前回の東京五輪の時代はそうだったように)といったところでは地域のみんなが集まってきた・・・
なんて時代がありました・・・お祭なんかはよい例です。
しかし、今ではテレビは一家に1台どころでなく一部屋、ないしはひとり1台、ないしはテレビなんかなくてもPCやスマホで事足りるなんてことになっています。
皇太子様もまさに便利になった時代だからこそ、これまで以上につながりの大切を唱えています。
ホロ社のビジネスはここで言えば「第三の縁」を創っていったり、築いていったりすることをホテルというステージ(装置)を通じて活動している企業なわけですが、
それも決して「血縁」「地縁」が希薄になっているから新たな市場をつくろうなんて大それたことでは当然ながらありません!
あくまでも、希薄になってきたといわれる、最も大切な「血縁」そして「地縁」を補完していく上での「志縁」であり「目的縁」づくりなのです。
先日このYOUTUBE動画を見て思わず感激してしまいました!これ是非皆さん見て欲しいです!
https://www.youtube.com/watch?v=WcidfzfIWdE
動画の内容は見てもらうのが早いですがこんな話です。
色々な人が面接を受けている。
面接官から提示されている仕事の内容がとにかくハード
「とても重要な仕事で、しかもほとんどの時間立って仕事をします」
「週に135時間かそれ以上働きます」
「休憩時間はありません」
「ランチは全て同僚が食べ終わった後です」
「常に注意を払い、時には同僚と徹夜ということも」
「感謝祭、クリスマス、正月などにはもっと仕事が増えます」
そしてとどめは・・・
「あなたはこの役職で得られる給料ゼロです」
参加者は口々に「ありえない!」「非人道的!」と言って信じられない表情をする。
そこで面接官は種明かしをする。
「今、現在もこの仕事に就いている人が全世界で数十億人います・・・それは・・・お母さんです」
人々の態度が変わる・・・「お母さんを思い出したよ」」「お母さんありがとう」などを口々にして感謝の言葉を並べ、涙する・・・
働き方改革、仕事観などが毎日のように社会的課題として話題になっていますが、それってビジネスの現場寄りの話ばかりです。
そして私のように?仕事に偏った人生をおくっている者にとっては響きある映像でした!
ここではまさに「血縁」だからこそのつながりの大事さを伝えてくれています
また
これはP&Gという会社のCM広告で「サンクスマム」というキャンペン映像だそうです
内容は(このサイト開いて2番目の2:17のものが下記です)
雪の中でや氷の上で遊ぶ小さな子供、何度も転ぶ、そのたびに母親が起こしてあげる。
成長した子供はアイススケートやスキーをし始める、何度も転ぶ、母親は子供を起こし、かじかんだ手足を温める。
さらに成長した子供はアスリートになりオリンピックに出場する、祈るように見守る母親、歓喜の瞬間、アスリートがスタンドの母親に駆け寄り抱きしめあう・・・
そして「Thank You Mam」のメッセージと共にP&Gのブランドロゴがテロップに出る。
同社はこのCMで一切自社製品の宣伝をしていません!
世界の母親を応援している会社であることを伝えたわけです!
これがブランディングなのだと思いました。
共感を与え情感に訴える!ことが大事だということがよくわかりました。
しかし、なによりも血縁が強いということを改めて認識することが出来ます!
私ホロ社がつくるコミュニティ、、、つながりつなぐ活動は、所詮、家族(血縁)のつながりの元では無力です!
だけど、補完は出来るかもしれません!
そんなつながりづくりをブランディングしていきたい!!と思ったのでした!