2017年08月
「企画脳=慮る力」 ~“つながりつなぐ!から”つながり巡る”へ!~
今期当初の社員総会の際に今期の強化することで「媒体」「会員」「商品開発」という3つの項目を総括して「企画部門」という表現をしました。
これは改めてにはなりますがホロ社の多くのスタッフが所属している「営業部門」に対して、
「事業企画室」といったいわゆる「企画の部署」を強化するということではありません!
勿論、先月からクリエイティブ部門などをつくるなり「部署」を強化するということもこれからも続けてきますが、
何より重要になるのは、「全社で企画脳を強化する」ということです。
「企画脳」とはまさに文字通りですが「企画をする“脳”力」です。
軽言葉?で言えば「センスを磨く力」ですが、ホロ社にとっての「センス力」ということを定義するとしたら「お客さんを喜ばす力」に他なりません!
そしてこれからの時代、お客さんを喜ばすことに重要なポイントは、「慮る力」だと思っています!
これ皆さん読めますか?ないしは書けますか?
これサービス業、ホスピタリティ業に従事する人にとっては不可欠必須な言葉だと心得て間違いありません!
意味は「おもいをはかる」です。
「思い」を「図る(測る・計る・量る・・・・)」です。
そう!お客さんの声や思いを「聞く」そして(それを)「実現する」だけはいけないのです!
「図る」こと
これこそ企画(画を企てる)です。
今、ホロ社内での各現場でG+などで皆さんから「企画」がたくさん報告されるようになってきました。
生産者トークやツアー、オリジナル菓子(セトレロール)、アンバサダー企画、お散歩MAPの作成などなど、、、、
しかしこれよく考えてみると、「お客様の声」があったから実現していったものではありません、、よね?
どちらかといえば、私達が「これって楽しいよね、欲しいよね、これやったらお客さん喜ぶよね!」という発想が基点になっています!つまり「図っている」のです。
なので、これ「誰にも頼まれていないこと」を「これいいんじゃない?」という発想からある意味、私達が勝手に?やっているのです!
しかし、これこそがまさに「慮る力」であり「企画脳」です。
ホロ社、とりわけセトレにおいては
① 景観・景色(を活かす)
② 地域の宝物・物語(を発掘発信する)
③ 過ごしの時間・空間(を演出する)
この3つの普遍的な価値観に添った軸を押さえて展開しています。
「お客様×地域資源(景観、生産者等)×私達」が有機的につながっていく企画をつくっていくことが私達の存在意義(アイデンティティ)なのだと思っています!
先月、クリエイティブの中尾さんからもありました「異日常」
それって、ある人にとっては日常的なことが、ある人にとっては発見や気付きに富んだ非日常性を感じること、、、、
ここが交差する状態こそが「異日常感」なのだと改めて認識しました!
それぞれに視点や視野をつなげることで新たな価値観を生み出すことが出来る、新たな出会いから次への活力につながる、
新たな発見・気付きから喜びにつなげることが出来る。
そんな「つながるつなぐ活動」「つながりつなげる発想」そのものが「企画脳」なのだと思います。
そのような、昨年くらいからたくさん生み出されてきたこの企画脳風土を、より形にしていくことが冒頭に示した図でもあります。
(媒体)
「SETRism」という社内活動媒体を刷新しました。
先月発行された第3号にはハーゲンダッツ社様がその「SETRism」誌のコンセプトに共感して広告を出してくださいました。
わずかですがそれの広告費を頂戴しました。
「食べる通信」という「作る人と食べる人の距離を縮めること」を目指した媒体とも協働的な連携をして、セトレと関係する生産者様との活動を発信していっています。
「ホテル(施設)にどう来てもらう」ではなく「つながる場(としてのホテル)をどうつくるか」という発想です。
(会員)
アンバサダーやコミッティといったホロ社を支持してくださっている方々との関係、絆を深めて、その方々からの口コミから発信、
また企画を一緒に考えるなどをすることで「会員的組織」を築いていきたいと考えています。
勿論これは「会員制施設」になりたいわけでも、「会員制度」ありきではありません。
共感によって、、、、つまり私達の「企画」によって共感・共鳴してくださった方々の「お仲間サークル」のような組織です。
昨今、コミュニティという言葉も随分使われるようになりました。
血縁、地縁といった関係性が薄れていっていると言われる中で、「目的縁」「志縁」といった世界観、価値観によってつながる
コミュニティはこれから人間関係、地域社会における関係性においてわりと重要な概念になっていくと思います!
そんなコミュニティを組成して、、、すなわちそれって、支援者、応援団、サポーター、参画者、、、、そんな方々に囲まれたホテルになっていきたいという意志表明です
(商品開発)
そして、地域資源(=生産者等地域に根付く方々)やお客様(会員様)と共に「商材」を企画し開発してつくっていきたいです!
私達はホテル運営といういわば対面接客業が主体ではありますが、モノをつくって売っていくことにもチャレンジしてきたいと考えています!
勿論ホロ社がやるには、誰でも、どこでも、いつでも手に入るスーパーや百貨店にあるようなモノでは意味がありません。
「私ならでは、ここならでは、今だから」手に入るモノを企画し、開発し、販売していけるようにしたいわけです!いうなれば「百貨店」ならぬ「一貨店」でしょうか、、、、
最近ようやく、「ホロ社さんの企画力を評価しているんです」と言ってくださる方が少しずつ増えてきました!
それは「セトレのようなコンセプトって面白いですよね、他にないですよね」と言ってくださる方の言葉から感じることです。
以前は「セトレさんは結婚式が主体のホテルですよね」とかセトレは「絶景」「デザイナーズホテル」「都市部から近いリゾートホテル」、、、、
などといった見た目や運営構造、ないしはハードスペック主体に評されていました。
しかし、最近はその活動に着目されてきています!
それは「企画」そのものです!
そんな企画脳は「企画部門」だけでは育まれるものではありません。
全社員が「企画脳を発揮する」ことを意識することで育まれます。
企画部門、製作部門という部門は「全社的企画脳」を「媒体」「会員」「商品」といった形に落とし込んでいく役割に過ぎません。
(勿論それは大事な役割であることは言うまでもありませんが、、)
ホロ社が「ホテル運営会社」から「ホテル企画・運営会社」になるのは間近です。
その時は、ホロ社の現場で合言葉になっている「つながりつなぐ」が「つながり巡る」というカタチになっていることでしょう!
「全社的企画脳=慮る力力!(おもんばかるちからりょく)」、、、、
の成果指標は全社に「つながる巡る」現象に溢れた状態になることだと心得ていきたいと思います。
これが、今皆さんが日々尽力してくれている「つながりつなぐ」活動のその先の姿であり、集大成なのだと思っています。