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「ホロニックという理念」

多くの会社がその社名から概ね何をやっている会社なのかがわかります。

〇〇銀行ならば、銀行業 △△自動車ならば自動車を造る会社か、売る会社か、または自動車に関わる業であることは明白です。

ホロ社に強く関係する、例えばJR西日本や阪神電鉄であれば「電車」 NECキャピタルであれば電機の会社から派生された金融業(キャピタル)

ヤンマーはそれだけではわかりにくいですが、祖業は「山岡瓦斯商会」・・・エンジンを製造するところから農業用機械メーカーになり、農地から想起されるトンボ(オニヤンマ)から今の社名になったらしいですが、この場合は長年の歴史の中で会社のブランド力がついたから通用しているかもしれません(パナソニックやソニーもその類です)

つまり名は体を表す・・・わけですが果たしてホロニックは?となると随分前説が必要です

しかし、しっかり意味があることは是非皆さんにちゃんと知って欲しいと思っています

ホロニックが何をやっている会社か?またはどんな事業を目指していくのか?というビジョンやミッションを表現する前段にあるのがホロニックという概念であり、それが社名になっています

古株?の社員の皆さんはもうその意味はよく知っていると思いますが改めて・・・

「自律した個人の有機的調和(つながり)」

語源は「ホロン」教科書的な意味をそのまま引用すれば

ホロンはギリシャ語の全体を意味する「ホロス」と個の意味の「オン」の合成語で、自律的な異質な個が集合しているにも関わらず全体として調和の取れているさまを表す言葉

つまり、皆さんひとりひとりが自立し、自律した人であり、世の中を渡っていくに十分なそれぞれ個々の資質を持っていているのだけど、全体組織で融和、調和されることで、さらによりよいチームになっていく(していく!)

すなわち、それぞれの異質性を認め合いながら、お互いを高め合っていくことで強い組織をつくっていこう・・・という難しい挑戦であり、意志が込められているのです。

それが、特段個性も異質性も、またカリスマ性もない私がホロニックを創業した頃の私自身が思い描いた理想的な会社組織の姿でありそれを社名にし、今も継いでいるわけです。

社名に業種(何をやっている会社か?)を想起されるものがないので説明が要しますが、それ以上に大事な理念が込められています。

換言すると、この理念が最上位概念ですから、〇〇業と言った、何をやっているかは二の次です。

創業当初はブライダル、そして遊休店舗、飲食、そしてホテル、そして物販やプロデュースといわゆるレジャーサービス業的なことを続けていますが、それは実は「真髄」ではありません。

「つながりつなぐコミュニティ創出企業を目指す」

これも数年前から唱えるようになりました。

地域コミュニティが枯渇していっているという社会課題が時代の変遷と共に叫ばれています。

かつては、血縁、そして地縁のつながり、ないしは絆がコミュニティ、地域共同体という概念が大事にされていたような気がしますが、便利な世の中になってくればくるほどその必要性が希薄になってきています。

ベタっとしたコミュニティの煩わしさがむしろ人々を都会への流出させる現象も起きる。

私は、たまたま幼少期から引っ越しが多かったこともあり、故郷らしき地がありませんでした!・・・なので、煩わしさの手触り感はありませんが、一方で地域の土着性や地域に対する愛着やこだわりのある人に対する憧憬やコンプレックスみたいなものが後々芽生えてきたように思います。

いわば、地方の地域には「魅力」と「課題」(人口減少や地場産業の衰退、後継者問題など)が混在している。

その地域に何かよそ者である私(たち)が役に立ち、またそこに生きがい、やりがい、働きがいが見いだせることが出来れば、なんていい営みだろうと思っています。

私たちがお客様とのつながりを強めたいのは勿論のこと、地域や地域の人とつながったり、お客さんと地域をつなげたり、はたまた同じ共感するお客さん同士がつながったりすることで、それぞれの人々の「甲斐(かい)性」を高めていくことが出来る仕事はなんて素敵なのだろう・・・と思っています。

コミュニティという概念自体もこの数年で広い意味合いで捉えられるようになりました。

かつてはコミュニティとい言えば「地域共同体」と訳されていましたが、今では同じ目的や志でつながる関係性・・・しかもSNSの発展によってそこから生み出される緩い連帯性もまたコミュニティという表現で語られるようになりました。

益々、同質性を求めていくのでなく、異質性を認め合っていくことがよりよい生き方に求められていくような気がします。

異質性を認め合うという芸当?はどいうやって築かれるでしょうか?

私思うにその大きな肝は「信頼関係」なのでないかと思います。

信頼と信用という言葉がありますがその違いは、関係性の度合

「信頼関係」と言いますが「信用関係」とは言いません。

「信用取引」と言いますが、「信頼取引」とは言いません。

つまり、信頼は取引で成立するものでなく、それまでの関係性の蓄積、すなわち、信用が蓄財されて「信頼という財産」になっていくものだと思います。

当然ですが、財産は一朝一夕に積みあがりません。

信用という契りを約束し、それを果たし続けることで増えていく、その精神性が積み重なって蓄積されるものなのだと思います。

コミュニティの創出も一緒だと思います

つながりつなぐ活動の繰り返し、積み重ねによって真のコミュニティが創出されていくのではないでしょうか?

そう考えると、信頼関係は一方的な営みで成り立つものでなく、(相手から)信頼をされること、そのためには(相手を)信頼をすること、つまり相互扶助、ないしはお互いの価値観を認め合うことで育まれるものであり、したがって、一方向の信頼関係は関係にはならない

異質性にしっかり向き合うスクラッチな関係からしか信頼は築くことは出来ない

これは、お客様とも、地域の人々とでも一緒!

ホロニックの唱える地域資源を企画編集する!・・・その舞台にホテルという装置があったり、ブライダルやレストランといった業種がある、物販というモノづくりという業態がある。

つながりつなぐことで、コミュニティを創出し、自律した異質的な「個」をつなげて、調和からよりよい「全体」を築いていける・・・

そんな理念そのものが社名になっています!目指す的(パーパス)といってもいいでしょう

そしてこれからも、よりその理念を高め続けていきたい