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「令和初の新入社員」 ~生きる資格が試される今~

中国・武漢から発症された新型肺炎ウイルスが4月初旬時点で、中国、日本といったアジア諸国に留まらず全世界に蔓延して全世界の経済、社会、生活に甚大な影響を及ぼしています。
そんな中4月1日、ホロ社も新入社員を、10名迎えました。
これまでになく、外国人(タイ、ベトナム、マレーシア国籍の)新入社員が4名入社してくれました。
そんな時期に入社を迎えた皆さんに私からお伝えしたことを書き記しておきたいと思います。

まず、思っておいてよいことは、「100年に一度のような困難」も「10年に一度といわれるような出来事」も毎年のように起こるのが世の常だと考えるのが妥当だということ今、2020年開催予定の東京五輪も延期になるなど、前代未聞、歴史上初めての事象が全世界を席捲していますが、遡れば、
2011年の東日本大震災は、日本国内の国難2008年のリーマンショックは世界中の金融経済の難
さらには2003年のSARS、1995年の阪神大震災やオウム事件
1990年前後のバブル崩壊などなど

つまり・・・それだけの歴史的「非常事態」も日常のようにやってくるということです。
そのような「想定外が日常」の中において、私たちは「常に備える」姿勢や発想が不可欠だということです。
「備えあって憂いなし」なわけですが、、そのためには、日頃から自分自身の容量、キャパシティというものを増やしておく必要があります。知力、体力、そして先月もこのレポートでも書いた「胆力」を磨き鍛えることそれを身に付けるためには「力」を付け、蓄えていく志向が大事です。そのためにたくさんの経験をしていくこと(≒チャレンジ)が実は手っ取り早い方法だと思います。

すなわち・・・「やったことのないことに向かうことに臆病にならないこと」

私はこれが大事だと思っています!
やったことのないことを試しにやってみると必ずといっていいほど「失敗」します。
しかし、その失敗、ないしは実験(まさに自主練的実体実験です)を繰り返すことに臆病にならないことが本当に大事で、まさに新入社員の皆さんこそその感性を持ち続けて欲しいと思っています。

2つめ・・・

私が社会人1年目の頃、営業先で、ある社長に言われたことがいまだに頭に残っています!
バブルの影響で全く営業成績があげられない中で「こんな時期ですからね~」などと分かったような口調といささか世間の潮流を言い訳にした小言を申し上げたらこんなやり取り

社長「長田君、修羅場をくぐるって言葉あるじゃない、、、それってどんな意味か分かる?」
私 「厳しい事態を切り抜けたり、克服した状態ですよね。。。私もそれに向けて頑張ります」
社長「いやいや、修羅場ってさ、、、苦しい状態に自分の体験でもって陥って・・・つまり山から谷に突き落とされた人がまた山に登り切ったときにはじめて修羅場をくぐったっていうの・・・だから長田君はそもそも谷から始まってるのだからさあ、それ上がったくらいでそんな偉そうに言っちゃダメだよ」

私は目から鱗が落ちました。
勝手に自分が時代や周りのせいで苦労していると思っていた(勘違い)だけで、それを言い訳にするな!と言われた訳です。
それから30年、特にホロ社起業してからの20年、、、それこそ山あり谷ありでしたのでそういった意味でたくさんの地力をつけてきたと自負しています。

「主体性を持って生きる」

「自分事でとらえて生きる」

「矢印(→)は常に自分に向ける 主語は自分に!」

社会人になって成長や力が付くことが叶う確度がもっとも高い行動や思考がこのことだと思います。
コロナも、震災も台風も経済危機も、それは私(達)の人生にとっては主語ではありません
それは事象です。
事象を主語にしたら、それは従属的な人生になります。
そして誰もが(誰かや何か)従属的に生きたいと思っている人はいないと思います。社会人になれば、主体性、自分事・・・すなわち真剣になればなるだけ心が折れることが多いわけです。
それを回避したいと思うのも人間の性ですから、ついつい、従属的に、そして主体性や自分事を忘れ、矢印を他に向けてしまうようになるのも普通ではあります・・・が、残念ながらそれによって自己成長が促進することはありません。
だから、「主体性・自分事思考!」それは人間の成長に欠かせないものです。
会社を経営していると、今起こっているコロナショックは心が折れそうな事態です。
サービス業にとっては直下型激震、経営者にとっては人生最大の恐るべき事態で、しかも世界中で体力勝負が続く
いわずもがな、そんな体験をしたいと思っていませんし、想定すらしていませんでした。

でも、ひょっとするとこれは私自身の成長に欠かせない事態なのかもしれません。
ホロニックがこの先さらに成長を遂げていくためには必要な体験なのかもしれません。
まさに、このような事態に直面してはじめて、法人も個人も資質が問われるのだと思っています。
なので・・・この事態を突破できれば、人間力がひと回りもふた回りも強く大きくなると信じています。
経営者だけでなく、ホロ社でいえば、GMないしはマネージャーなど事業を司るメンバーにとってもワンステップ、ツーステップ成長し実力がつくことが必至だと思います。
ホロ社もわずか20年ほどの社歴ではありますが、これまでの多くの困難に直面してきましたが、それまでも悪戦苦闘し、修羅場を経験してきて今があります。
だから修羅場こそ成長のチャンスだと、主体性をもって、自分事でもって、主語を自らに向けていって欲しいと願っています
最後に・・・ホロ社は今よく世間で使われている言葉「不要不急」な仕事なのでしょうか?
俗にいえばホテルや観光は余暇産業・・・まさにかつては不要不急産業と言われた急先鋒でもありました。
しかし、時代は変わってきています。
私は自信をもって皆さんが選択したホロニックという会社は「不要不急産業」ではないと言い切ります。

その理由は・・・

日本国内需要におけるインバウンドも含めた観光産業はこれからの日本経済の持続的成長における「国策」であります。
世界でも類をみない経済成長を遂げた日本は今や成熟国家です。
かつては、自動車を筆頭に製造業、モノ造り技術が日本の経済を支えていましたが、既に世界各国に対する競争優位性は衰え、新たな経済成長の本丸がサービス業、とりわけ外需を取り込めるインバウンド、観光に関わる産業がそれに該当するわけです。
まさに、「国策」なのです。
一方で日本はこれまでにない少子化、高齢化が世界的に類を見ない速度で進みそれに伴う人口減少、そこから派生する経済成長の停滞が取り沙汰されています。
とりわけ地方経済、地域産業の低迷から地方が消滅していく可能性も高まっています。
地方創生を専ら司る大臣というポストまであります。これはまさに「国難」であります。
ホロ社が経営している「セトレ」というホテルにはまさにこの「国策と国難」に対応していく思想が入っています。
これって不要不急でしょうか?むしろ「必要至急産業」ではないでしょうか?
私は信念をもって「不要不急産業ではない」と言い切りますので、皆さんも胸を張っていただきたいわけです。
「意味や意義」のある会社・・・まさに「意味資本」に沿ったありかたなのだと思いますし、これからもブレなくそれを高めていくべく時かと思っています。
昔から言われていることでもありますが「ピンチはチャンス」
このような危機だからこそそれは千載一遇のチャンス!とも言えるのです。
未曾有の危機であってこそ、真の力が試されるし露呈もされる。
だからこそ、この事態を乗り切った者だけが生きる資格がある。
だから、今こそ「生きる資格が試されている」
そんなときに真の人間力・・・すなわち「本当の自分」が見えてくる。
さて、新社会人の皆さんは今日のこの日から「プロ」になりました。
これまでは好きなことをやってお金を払ってきました・・・学ぶためにお金を払ってきました。
つまりこれは「アマチュア」です。
プロは「好きなことをやってお金をもらう人」です
でも、好きなことは、勝手に向こうからやってきてはくれません・・・
こちらから探していくものです。
意志がなければ「好き」は見つかりません。
そして好きなことをやってお金をもらえるようになれば「プロ」です。
早く「プロ」になれますように!未来の可能性に大いに期待しています。