Company企業情報

Monthly reportマンスリーレポート

「やさしい巨人」

今期も中盤にかかってきましたが、闘魂塾が先月からスタートしました。

先月のレポートではそのエッセンスになる「ビジョン・ミッション・バリューズ」といった会社の根幹になる部分を改めて加筆修正し書き綴りました。

企業の最も大所にあるのはビジョン・・・ホロ社がどんな業種、業態で何を目指そうとしていること以上に、この世の中で何を実現したいのか?

ということであります。

それが「生きがい・やりがい・働きがいに溢れる社会」です。

それを叶えるために、手段として私たちはコミュニティや地域活性化などをキーワードにしてホテルなどのサービス業を通じて行っていくということです。

「SETRE」が足かけ10年超で5店舗になり、それに伴い培ってきたノウハウやリソースを活かすことで来年新業態の「POTEL」を

JR西日本様との協働で生み出すことが叶う予定です。

改めて「SETRE」をしっかり見つめ直し、これまでを紐解き、これからのために磨き直し、今後のビジョン実現のための「種」と

して多角的に活かしていきたいと考えています。

それがいわば「ブランディング」です。

今期から、そのブランディングを推進する、「ブランド推進室」を立ち上げます。

クリエイティブディレクターとして松倉早星さんを迎えて共に取り組んでいきます。

松倉さんは京都を拠点足場にして領域を問わず「コミュニケーション設計」「プランニング」「戦略設計」などを生業として活動しています。

ホロ社も、「ホテルのブランディング」をするわけでなくセトレ等の施設を舞台装置にした「事業デザイン」を創作していくことが

ブランディングの要諦だと思っています。

ということで、ひとまず松倉さんには、全てのセトレをまわってもらい、GMの皆さんと話をしてもらいました。

その中で改めて主軸事業体である「SETRE」への現状、理解をしてもらった内容を下記で共有したいと思います。

セトレを、誰もが経験した想起できる風景・・・「学校にいたこんなやつ」という比喩で表現してみました。

ちなみに同じクラスメイトに同業のリーガロイヤル君がいます・・・彼はこんな感じです

<学級委員長  マジメでちょっと退屈>

ちなみにリッツカールトン君はこんな感じです

<実家が金持ち  世間と価値観がズレがある>

ちなみに最近、編入(参入)してきたアンテルーム君はこんな感じです

<マニアックな音楽を一人で聴いていた奴>

そして「SETRE」(僕)はこんな感じ・・・

<無口で寡黙な奴>

 

自分では自分の性格を的確にわかっていないと言われるので客観的(松倉さん的)に見た「SETRE」ってどんな存在なのかということを具体的な実態像を持って

「普通じゃない魅力」を表現してもらしました。

 

<畑作業を当たり前のようにしている・・・・>

ホテル業に従事する人達・・・という切り口で言うならば、「畑作業」を仕事中にする会社や人はいません。考えられもしません。

しかも、この会社の社員の人たちは、それを会社からの命令で行っているわけでなく、やらされ感なく素でやっている・・・

それが不思議で普通じゃない・・・

<建材/食材がしつこいくらい地産のもの>

多くのホテルが、地産地消とか、地元との共生などをうたう傾向にあるが、ほとんどの場合は表層的で、そこにこわだりがあるわけでなく、何かのついで、

それをうたうことで差別化要因になるから・・・という理由ばかりです。

しかしセトレは違う・・・そこまでやるの?くらいのことを普通にやっている・・・これが変!(笑)

<GMのキャラクターがバラバラ>

チェーンホテルなどいけば、GMといえば大体同じような風貌、同じようなキャラ、もっと言えば同じ髪型・・・

だから、そのGMが他ブランドのホテルに移籍してもGMのパーソナリティが変わらないからホテルブランドのアイデンティティがわからない・・・

セトレはそこが違う・・・そのバラバラさをどう調和取ってやれているのかが不思議なくらい・・・

それって天然なブランディング(笑)

<村田くん、、、みたいな人がいる>

長崎に行った際に巡り合った場面・・・

噂で村田さんというスタッフがコンシェルジュのようにセトレ周辺やその歴史背景などを楽しく伝えてくれる・・・と聞いてはいたのですが、

いざ行ってチェックインの案内を受けている時に、会っても居ない村田さんに「あの・・・あなたが村田さん?」と聞いてしまう出来事がありました。

普通のホテルだと、このような人がいたら「仕事しなさい」と言われるんじゃないか・・・

だけど、そんな人が普通にいるセトレは普通じゃないなあ~と・・・

<地域とのつながりで行動が先行している>

実際、地域との共生などと体裁のいい、口だけの取り組みにとどまっているところが多い中で、最初を「嘘だ!」と思ったけど、それがしっかりつながっている。

そもそも「地域とつながる」っていう行動は、いいことであるということ以上に大変なこと・・・

それを実直に出来ていることは普通じゃない・・・

<ホテルだけで戦おうとしていない>

ホテルのハード、ホテルのソフト・・・だけでなく、自然の力、周辺の資源を取り込んだり巻き込んだりして、それを合気道的に絡みながらやっている・・・

いわゆる自分たちの価値内側でなく、外側に向けていっている、すなわち「ホテル業」にこだわっていない・・・それが普通のホテルと違っていて面白い

などなどと様々な客観的な印象から表現をしてもらいました。

これを逆に本来の「ホテル業」に反転して捉えたら大概こうなるのではないでしょう

・自分で野菜なんか育てない

・空間はコンセプトに合えばいい。建材までこだわらない。

・どこに泊まってもGMのキャラ一緒。

・どのホテルマンもブランド変えても気づけない。

・コミュニティとか口だけで、実際は繋がってない。

・ホテルのクオリティだけで勝負してる。

・いつ泊まっても一緒。変わってない。

・たぶん10年後も同じ雰囲気のホテルか、廃業してる。

寝るためだけのホテル

だから

セトレは普通じゃない・・・

だから

その正しい強みを自覚しよう!

 

そう私たちは普通じゃないわけです。

最後に私たち(SETRE)は「何者なのか?」を人物像としてその性格と行動習慣を物語的に表現してみると松倉流にはこんな感じ・・・

やさしい巨人

未来のセトレは、ホテルとは違う存在になっていた。

それはまるで、やさしい巨人。

セトレが歩いた足跡には草木が芽吹き、豊かになる。

大きい体で小さな人々と仲良く、いつもみんな楽しそうに笑ってる。

セトレはあまり喋らないけれど、いつも行動で示してくれる。

大きなテーブルにたくさんの料理。

地元の人も旅人も一緒に楽しくお食事。

田植えを手伝ったり、草刈りしたり、探検したり、

フカフカの体で子供達をぐっすり眠りにつかせたり。

セトレがいる場所は、いつもやさしい空気に満ちている。

そんな巨人の噂を聞きつけて、遠くからたくさんの旅人が訪れる。

たくさんの「つながり」を持つたびにセトレは大きく優しくなっていく。

セトレがいる場所で採れる野菜は、美味しい料理に変わっていく。

地元の人と一緒になって器用に新しいものまでつくってしまう。

気がつけば、セトレの周りには楽しげな家族がたくさん。

老人から子供まで、みんな楽しそう。

いろんな旅人も混ざりあい、たくさんのものを交歓しあう。

まるで大きな家族のようだ。

家族が喜ぶたびに、セトレはぐんぐん大きく育つ。

ちょっとくらい話せなくても大丈夫。

セトレは行動で示すから。

それをみんなが見てるから。

ホンモノのやさしい巨人・・・になるかどうかはこれからの話・・・To Be Continue!