Company企業情報

Monthly reportマンスリーレポート

「期末振り返って ~個の性を磨く~へ」

ホロニックの2023年度期が終了し、また新たな期(27期)が始まります

速報値ではありますが、前年比で「増収減益」

増収したにも関わらず減益になるのは、ざっくり言って、昨年度は、コロナ禍の助成金や営業補償などの営業外収入が多かった、それに加え今期は人件費やそれに伴う(採用費等)が大きく嵩んだことで昨年度よりも収入をカバーするだけの費用対応が出来なかったということです

助成金の類は、時限特例処置になりますので今後見込むことは出来ないでしょう一方、人件費の高騰はこの先恒常的に上がる(少なくとも下がることはない)と思われます。

だからこそ、売上、、つまり「販売数量」(私達でいう、宿泊は稼働数(率)、レストランは回転数(率)、婚礼宴会は成約件数(率))と「販売単価」を上げることを叶えなければ利益を上げることは出来ません。

経費を抑制するための効率化は重要なアクションですが、人件費に関していえば、この人材不足と言われる中、「人件費を抑える!」と声高に言う会社に人材が集まってくる道理はありませんので、経費の抑制には発想そのものに限界があるわけです

省力化という施策は肝になってくるわけですが、そのためには創意工夫は勿論のこと、そのためには、これまでの概念を打ち破っていく発想が不可欠です

これまでの経験則を積み上げて生きてきたベテラン選手が、「それまで」を捨てることは容易なことではありません・・・

だから、経費削減というのは難しいわけです

それよりも、まだ容易なのは売上を上げること、勿論、経費の高騰を凌駕するほどの売上を上げるためには、経費削減同様創意工夫は不可欠です

年始にもお話しました「人件費アップするための値上げ、値上げをするための値打ち」が伴わなければダメ

このセットプラン?を実行していくという意志が大事です

 

さて、この2023年度の1年の社会情勢を振り返ってみて、個人的に感じている大きな2大キーワードは「アフターコロナ」そして「不適切事象」です

前者で言えば、それまでの3余年続いたパンデミック状態から5類に移った後から、世間の風景が様変わりました。

国民ほぼ全員がマスク着用! 禁酒! 手袋しながら食事を取るなど、非接触製品の氾濫、、などなど今思えば異様な光景が常態化されました。

その先の世界がもはや「アフターコロナ」という概念などでなく、「ウイズコロナ」

つまり、人類はこの先コロナのような事態がなくなるなんて幻想は捨てて、それとともに生きていく感性を持たなくてはいけない・・・と言っていた(思っていた)人がたくさんいました・・・果たして今どうでしょうか?

徐々に、というか加速度的に、元に戻っている現象はまさに「アフターコロナ」です

もうすっかり喉元過ぎて熱さ忘れた!・・・ような様相ではないでしょうか

そんな一方でも大きく変わり常態化されたことのひとつが「リモート」です

コロナ前では、そういえばスカイプがかろうじて存在感を持っていましたし、それ以前はテレビ会議なるものが大手企業の専売特許みたいに存在感がありましたが、今や誰でも、ZOOM(ないしはTEAMS)になりました!

今思えば、リモート会議のない世界はあまり(というか全く)想像できなくなったのではないでしょうか?

つくづくですが、人間は(もちろん私自身も)大騒動が起きても無意識?のうちに受容し、都合の悪いことは忘れ、都合のよいことを取り入れる、そんなしなやかさを持ちあわせるものだなあとこの1年を振り返ってみると思うわけです

そして「不適切」

この事象は、今や大きな社会現象であり問題になって日々連日連夜発信されています

ジャニーズの性被害問題から始まり、パワハラ、セクハラなどのハラスメント問題がこれまでになく大きな問題になっています、

政治家のカネ絡み、スポーツ選手や権力者など力の持つ人の暴力問題(この手は今始まった話ではないですが・・・)

今、テレビをつけたらワイド―ショーだけでなく、報道ニュースでもこの話題のオンパレードです

犯罪行為は問題外ともかくですが、これまでOK、ないしはセーフだったようなこともアウトになってきていることに「これまでの人」(大概が昭和時代を跨いで生きている人)にとっても「これからの人」(大概平成生まれ以降の若い世代)にとっても、ある種のギャップを強いられて双方苦痛という感じではないでしょうか・・・

ハラス問題については、過去の事象が現代で明らかにされ、それを追求される大きなニュースになって、それがテレビドラマ(不適切にもほどがある!)になったりして、もはや社会現象です。

過去普通だったとされてきたようなことが、今の社会では異常とされてきている

アフターコロナの「人のしなやかさ」の一方で、「慣れ」が蓄積されて、気付いたら(考えてみたら・・・まあ考えてみなくても・・・なんですが・・・💦)不適切!という烙印を押される。

これまでのツケを払ってきた(虐げられていた)側にとって、すっきり気が晴れることではないとは思いますが、「烙印押された側」も後ろから急に袈裟懸けにあう(鈍器で殴られる!)ような心境かもしれません

ガバナンスやコンプライアンスは当たり前で大事なことですが、この両者にとってあまりハッピーではない現象が、テレビやネットなどで賑わせ、あまりに行き過ぎると息がつまる社会になったりするのではないかなとも思ったりしています

ということで、個人的にはこの2大事象が印象深かったわけですが、多種多様な情報を受信する機会も、そこから発信出来る機会も劇的に増えていく世の中では混沌さは益々増してくるのは必然かもしれません

そして、情報氾濫によって混沌する中では、個々人の感度が極めて大事になってくると思います

コロナのような世界的パンデミックになっていわゆる激動になった時、激動が収束してくタイミングにこそ、本質を見極める感性(センス)が自ずと問われてくるのではないでしょうか?

自分の頭で考える、何が正しいかどうか!これからどうなっていくのかどうか?

そこにたった一つの正解なんかないわけなので、自分自身の倫理観、感性・理性、直感、創造(想像)力・・・などを養い磨き続けることが益々重要になってくるのではないかと思います

ということで、これらをひとくくりにして「個性」

「個性を磨き続けること」を内に秘め「次へ」進みたいと思っています